【市進との闘い】「定年」を理由にした大幅賃下げを許すな！ストライキで抗議行動

並木委員長への「定年」による大幅賃下げを許すな！
ストライキに決起！「非正規春闘」統一行動で抗議
市進は「定年」による大幅賃下げをやめろ！
非正規労働者への差別待遇を是正せよ！

（株）市進が運営する学習塾「市進学院」の講師たちで結成した全国一般東京東部労組市進支部は２０１２年の結成以来、「51才雇い止め制度」の撤廃や正社員との待遇差別是正を求め、会社との闘いでそれらを少しづつ実現させています。

【経過】市進支部の闘い

そのような中、今年60才で定年を迎える市進支部並木委員長に対し会社は１月29日、定年再雇用を理由にした労働条件の変更を通告してきました。これが強行された場合、並木委員長の賃金年額は約60万円・17％ダウンとなります。

また、そもそも市進においては「51才雇い止め」こそ撤廃されましたが、組合の反対にもかかわらず51才を機に雇用形態を変更して嘱託雇用とする制度が温存されました。

これにより並木委員長も嘱託契約となり、従来の労働条件は切り下げられています。それに加え、今回の定年再雇用を奇貨とする労働条件切り下げです。このことから、並木委委員長はいわば「二重の賃金切り下げ」を受けていることになります。50才までの賃金額を今回提示された再雇用時のものと比べるとほぼ半減と言ってもいい状況であり、まさに労働条件の大幅切り下げに他なりません。

市進支部はこの労働条件大幅切り下げの撤回を強く求めましたが２月２９日、会社から「提示した条件からの変更はない」旨の最終回答がありました。

これに加え、無期雇用に転換したとはいえ並木委員長をはじめとする市進の非正規労働者には正社員にはある退職金・一時金（賞与）の支給もありません。その意味で、会社のやり方は非正規労働者を「定年」を奇貨として路頭に放り出す・迷わせるものであり許されません。

市進支部は３月１３日、ストライキに決起し、東部労組が様々な労組・ユニオンと共闘している「非正規春闘」の統一行動の一環として親会社である市進ホールディングスの本社東京事務所前で抗議アピール行動を実施しました。

当日は東部労組各支部・組合員、「非正規春闘」でともに闘う総合サポートユニオン、首都圏青年ユニオン、東京ゼネラルユニオンをはじめ多くの仲間が結集。「市進は労働条件切り下げをやめろ！」とのシュプレヒコールを上げ、並木委員長の労働条件回復・非正規労働者への差別待遇是正を求める申入書を市進ＨＤに渡そうとしましたが、会社は入口シャッターを閉ざし、申し入れを受けようとはしませんでした。このような対応に市進支部・参加者は「教育者として恥を知れ！」と怒りの声を上げました。【写真】

仲間からの連帯発言に続き、市進支部並木委員長は力強く闘う決意を表明。同支部高畑組合員の団結ガンバローで集会は締めくくられました。

集会後、市進支部は「非正規春闘」の仲間とともに厚労省記者会での会見に臨み、多くのマスコミに対し闘いの経過を訴えました。

東部労組市進支部は今後も並木委員長の労働条件回復・非正規労働者への差別待遇是正をかちとるために闘っていきます。

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