写真=闘いへの支援の御礼を述べるマルゴー支部組合員
動画=労働組合作ってよかった!マルゴー支部職場占拠闘争解決報告集会
東京東部労組マルゴー支部職場占拠闘争解決報告集会を開催
全国の労働者のみなさん!体を張って職場と生活を守り抜いたマルゴー支部に続こう!
上野アメ横でモデルガンなどを販売しているミリタリーショップ「マルゴー」による店舗閉鎖と全員解雇に対して職場占拠で闘って解決した全国一般東京東部労組マルゴー支部は3月16日夜、東上野区民館で職場占拠闘争解決報告集会を開きました。
集会の冒頭、主催者を代表して東部労組本部の菅野委員長が「東部労組各支部、友好労組の皆さんからの物心両面の支援が解決を導いた。労働組合で闘えば職場と生活を守ることができることを実証した」とあいさつしました。
東部労組本部の須田書記長からは、昨年12月12日に社長から突然、店舗閉鎖と全員解雇を言い渡された同支部組合員がその日の夜からマルゴー本店に立てこもって79日間の泊まり込みの職場占拠を闘った経過、今年2月28日に調印した解決合意書の主な内容(1 解雇の撤回、2 占拠していた本店の在庫商品を社長が退職金として組合員に譲渡、3 組合員自身による営業再開のために社長がアメ横で使用権を持つ別の店舗を貸与など)、その解決を受けて同3月9日に同支部組合員5人がオープンした新店舗「Take Five」について報告しました。
さらに、賃金カットの労働相談をきっかけに2012年12月に組合結成して以降の東部労組マルゴー支部の軌跡をまとめた動画を上映しました。
続いて、マルゴー支部組合員が一人ひとり次のように発言しました。
保坂委員長「明日から来なくていいと社長に言われた時は本当にショックだった。その夜から本店の床で寝泊まりしたが、すぐ上には電車が走っているので眠れなかった。不安でいっぱいだった。そんな時に東部労組各支部や友好労組の皆さんが温かい言葉、差し入れ、カンパをくれて本当にありがたかった。オープンした新店舗の売上は順調。継続してがんばっていきたい」
増山副委員長「占拠している職場で、組合員5人で普段しないような会話ができたのが良かった。仲間から勇気をもらい、励まし合っていた。どうしようか、という不安もあったが、なるようになる、へこたれないぞと思えるようになった。とても貴重な体験だった。早期解決ができてよかったが、納得いかない回答であれば、とことんまでやるつもりだった」
増永書記長「希望どおりの解決ができた。労働組合を作って良かった。東部労組に入るまで、労働者は社長の言いなりになるのが普通だと思っていた。それが勉強して意識が変わった。以前の意識のままだったらくじけていたが、組合を作って意識が変わっていたので今回の解雇も怖さや不安はなかった。まだ労働組合に入っていない労働者に一人でも多く組合を勧めたい」
埜崎書記次長「解雇通告を受けた時は頭が真っ白で放心状態。その夜は一睡もできなかった。79日間の職場占拠をみんなで団結して闘ったから解決できた。自分一人だけでは絶対にできないことだ。東部労組に加盟して良かった。組合に入っていなかったらマルゴーにもいなかったと思う。皆さんにいただいた支援は一生忘れない。ほかの人の争議を支援していきたい」
山形組合員「労働組合は大きい会社で大人数でやるものと思っていたので、たった5人でどうすればいいか、分からなかったが、やっているうちに見ず知らずの人たちが支援に駆けつけてくれて一緒に苦労を分かち合ってくれて、だんだん勇気がわいてきた。皆さんの後押しがなければ、自分もスゴスゴ辞めていったと思う。力を合わせれば職場を守れることがわかった」
会場からは組合員5人の発言に大きな拍手が送られました。
集会に駆けつけてくれた友好労組・団体(全統一労組、光輪モータース争議元当該、郵政ユニオン、レイバーネット、東京全労協、東部全労協、台東連絡会、国労千葉地本、昭和シェル労組、プレカリアートユニオン)から連帯の発言を受けました。
その後、集会のまとめとして東部労組本部の須田書記長が「今後は受けた支援を運動で返すことが求められる。それは新店舗をしっかり継続していくこと、他支部や他労組の争議を支援していくこと、そして今回の闘いと成果を踏まえて自己責任や無力感で泣き寝入りしている全国の労働者に『マルゴー労働者に続け!』と確信を持って呼びかけることだ」と話しました。
集会の最後はマルゴー支部5人が登壇し、あらためて支援への御礼を述べ、保坂委員長の音頭で団結ガンバローを行って締めくくりました。