東部労組第51回定期大会
「社会主義に向かう労働運動」路線を確立
全国一般東京東部労組は11月17日、第51回定期大会を葛飾シンフォニーヒルズで開催し、「社会主義に向かう労働運動」を現代的に復権する路線を組合員の討議で確立しました。
大会冒頭、菅野委員長は「今期の我々の職場闘争、争議、反戦闘争などは資本主義の矛盾との対決である。資本家の金もうけ優先、労働者の命や健康、生活を一顧だにせずに戦争や大量殺りくまで引き起こす資本家の社会に対して、平和、連帯、友好を基調とする労働者の世界を対置していく方針を今大会で確立しよう」とあいさつしました。
第1号議案(経過報告と総括)で、1年間の東部労組の活動をまとめた動画を上映した後、須田書記長は「今大会で社会主義に向かう労働運動を復権させようという路線を打ち立てたい」と提起しました。
今期のエス・インターナショナル支部による業務スーパーでのストライキ闘争や、デイサービス施設で組合結成した葛飾福祉館支部の組合員からの発言を踏まえて「職場の主人公は労働者だという思想を闘いを通して獲得し、団結を拡大強化していくことが社会主義への一歩だ」と話しました。
そのうえで、今期亡くなった大久保製壜支部の初代委員長だった杉田育男さんが一番好きだった言葉「仲間を大切にしよう」に触れ、「他人を蹴落としてでも自分だけは助かろうというのが資本家の思想。その対極にある杉田さんの精神を社会主義に向かう労働運動のスローガンとして継承していこう」と訴えました。
また、葛飾区労協の議長で現在ALS(筋萎縮性側索硬化症)の難病と闘っている三浦徹也さんが東部労組にこのほど加入したことを明らかにし、「自分は最後の最後まで労働組合の組合員でいたい。それも闘う労働運動をやっている組合の組合員でいたい。東部労組は闘う組合だ。だから自分も東部労組の組合員になりたい」という三浦さんのメッセージを紹介しました。
「会社を退職しても、定年になっても、働いていても働いていなくても、三浦さんのように病気でベッドの上にいても、社会主義をめざすという思想があれば労働運動を続けていける。仲間を大切にする階級的労働運動をやっていこう」と呼びかけて提起を締めくくりました。
この提起を受けた組合員の討議では次のような意見が表明されました。「今期、職場で熱中症対策を会社に要求し実現させた。労働者は文句を言わず黙って働けというのが資本主義の価値観だが、社会主義の見方・考え方を学びながら引き続き職場環境の改善を要求していきたい」、「私たちの支部はかつて多数派組合として社内のほぼすべてを決定する力を有したが、労働者が自分たちの権力をもって自分たちで決めていける社会を実現するためには職場だけではなく社会全体を変えていかなければならない」
「社長に気に入られれば給料が上がる、逆に嫌われれば給料が下がる会社だったので東部労組に入った。お金で労働者を支配している会社は日本の縮図だ。こうしたあり方に対決する社会主義は労働者にとっての唯一無二の武器だ」、「会社にたてつくと給料が下がるため経営者にものを言わない風潮が広がっている。目先のお金だけに捉われると意見を言えなくなる。自分は屈さずにこれからも闘っていきたい」、「いっときの闘いに勝利したらからと言って組合を離れたら会社は大喜びする。会社を辞めても闘いは終わらない。労働者として闘ってきた人生を無駄にせず社会主義をめざして闘い続けよう」
こうした討議によって社会主義に向かう労働運動を復権しようという路線を提起した第1号議案は組合員の賛成多数で採択されました。
第2号議案(運動方針)では、ロシア・ウクラナイ戦争やイスラエルによるガザ大虐殺、日本政府による大軍拡や憲法改悪などの戦争の情勢を取り上げ、あくなき利潤追求によって戦争を引き起こす帝国主義・資本主義の体制に反対して国際連帯を実践していこうという方針を確立しました。
また、今夏の都知事選や先月の衆院選、さらには米国大統領選の情勢に触れ、「労働者人民の中には現状打破のエネルギーが渦巻いている。しかし、そのエネルギーが『保守かリベラルか』という資本主義の枠内での争いにすり替えられ、『資本家階級か労働者階級か』『資本主義か社会主義か』という真の対立軸が示されないまま、社会変革の運動に組織化できていない現状がある」と指摘。「今こそ社会主義の旗を労働運動で公然と掲げ、ここに本当の現状打破への道があると指し示していこう」と呼びかけ、東部労組の綱領作成のための学習・討論に参加しようという方針が採択されました。
その他、年間ストライキ権は満票で確立され、役員投票では全員が信任されました。最後に新しい役員が壇上に並び、菅野委員長が「本日の大会で確立された路線や方針の実現のために寄ってたかって奮闘していこう」と決意を表明し、全員の団結ガンバローで大会を締めくくりました【写真】。
大会冒頭、菅野委員長は「今期の我々の職場闘争、争議、反戦闘争などは資本主義の矛盾との対決である。資本家の金もうけ優先、労働者の命や健康、生活を一顧だにせずに戦争や大量殺りくまで引き起こす資本家の社会に対して、平和、連帯、友好を基調とする労働者の世界を対置していく方針を今大会で確立しよう」とあいさつしました。
第1号議案(経過報告と総括)で、1年間の東部労組の活動をまとめた動画を上映した後、須田書記長は「今大会で社会主義に向かう労働運動を復権させようという路線を打ち立てたい」と提起しました。
今期のエス・インターナショナル支部による業務スーパーでのストライキ闘争や、デイサービス施設で組合結成した葛飾福祉館支部の組合員からの発言を踏まえて「職場の主人公は労働者だという思想を闘いを通して獲得し、団結を拡大強化していくことが社会主義への一歩だ」と話しました。
そのうえで、今期亡くなった大久保製壜支部の初代委員長だった杉田育男さんが一番好きだった言葉「仲間を大切にしよう」に触れ、「他人を蹴落としてでも自分だけは助かろうというのが資本家の思想。その対極にある杉田さんの精神を社会主義に向かう労働運動のスローガンとして継承していこう」と訴えました。
また、葛飾区労協の議長で現在ALS(筋萎縮性側索硬化症)の難病と闘っている三浦徹也さんが東部労組にこのほど加入したことを明らかにし、「自分は最後の最後まで労働組合の組合員でいたい。それも闘う労働運動をやっている組合の組合員でいたい。東部労組は闘う組合だ。だから自分も東部労組の組合員になりたい」という三浦さんのメッセージを紹介しました。
「会社を退職しても、定年になっても、働いていても働いていなくても、三浦さんのように病気でベッドの上にいても、社会主義をめざすという思想があれば労働運動を続けていける。仲間を大切にする階級的労働運動をやっていこう」と呼びかけて提起を締めくくりました。
この提起を受けた組合員の討議では次のような意見が表明されました。「今期、職場で熱中症対策を会社に要求し実現させた。労働者は文句を言わず黙って働けというのが資本主義の価値観だが、社会主義の見方・考え方を学びながら引き続き職場環境の改善を要求していきたい」、「私たちの支部はかつて多数派組合として社内のほぼすべてを決定する力を有したが、労働者が自分たちの権力をもって自分たちで決めていける社会を実現するためには職場だけではなく社会全体を変えていかなければならない」
「社長に気に入られれば給料が上がる、逆に嫌われれば給料が下がる会社だったので東部労組に入った。お金で労働者を支配している会社は日本の縮図だ。こうしたあり方に対決する社会主義は労働者にとっての唯一無二の武器だ」、「会社にたてつくと給料が下がるため経営者にものを言わない風潮が広がっている。目先のお金だけに捉われると意見を言えなくなる。自分は屈さずにこれからも闘っていきたい」、「いっときの闘いに勝利したらからと言って組合を離れたら会社は大喜びする。会社を辞めても闘いは終わらない。労働者として闘ってきた人生を無駄にせず社会主義をめざして闘い続けよう」
こうした討議によって社会主義に向かう労働運動を復権しようという路線を提起した第1号議案は組合員の賛成多数で採択されました。
第2号議案(運動方針)では、ロシア・ウクラナイ戦争やイスラエルによるガザ大虐殺、日本政府による大軍拡や憲法改悪などの戦争の情勢を取り上げ、あくなき利潤追求によって戦争を引き起こす帝国主義・資本主義の体制に反対して国際連帯を実践していこうという方針を確立しました。
また、今夏の都知事選や先月の衆院選、さらには米国大統領選の情勢に触れ、「労働者人民の中には現状打破のエネルギーが渦巻いている。しかし、そのエネルギーが『保守かリベラルか』という資本主義の枠内での争いにすり替えられ、『資本家階級か労働者階級か』『資本主義か社会主義か』という真の対立軸が示されないまま、社会変革の運動に組織化できていない現状がある」と指摘。「今こそ社会主義の旗を労働運動で公然と掲げ、ここに本当の現状打破への道があると指し示していこう」と呼びかけ、東部労組の綱領作成のための学習・討論に参加しようという方針が採択されました。
その他、年間ストライキ権は満票で確立され、役員投票では全員が信任されました。最後に新しい役員が壇上に並び、菅野委員長が「本日の大会で確立された路線や方針の実現のために寄ってたかって奮闘していこう」と決意を表明し、全員の団結ガンバローで大会を締めくくりました【写真】。