郷土教育全国協議会(郷土全協)

“土着の思想と行動を!”をキャッチフレーズにした「郷土教育」の今を伝えます。

孫っ子との日常―85(夏休み➁「中学生にはなったけど」)

2022年08月04日 | 日記

フランスからやって来た孫の遊び相手はお隣の同い年の女の子だ

体験入学した3年前は毎朝一緒に登校し 放課後はまた一緒に遊んだ

そして家では3つ年上の従兄と遊ぼうとしきりに誘う毎日である

 

ところが従兄は今春から中学生 そうそう遊んでばかりはいられない

何しろ部活は野球部 朝練や放課後練習があり帰宅後も宿題に追われる

しかし彼女は執拗に彼につきまとい 何とかして遊んでもらおうとする

 

性格がまるで正反対な彼らだが だからこそ一緒に遊ぶと面白いのかも・・・

彼だって本音は勉強なんかより遊びを優先させたくて仕方ないはずだ

野球は小学校時代からやっているので習慣化してるが勉強はさっぱり・・・

 

昆虫や恐竜には関心が高く幼いころから暇さえあれば見入っていたが

それ以外の学習意欲はまるでなし・・・というか傍目からは無関心状態

親は塾へ入れて少しでも中学の学習について行けるようにさせたいようだが・・・

 

とにかく長時間学習することをはじめ教科学習の何たるかが理解できていない

私から見ると 中学の学習に慣れるまでは未だ少し時間が必要な感じである

今は部活に参加するだけでエネルギーを使い果たしている感じさえする

 

彼も従妹同様にお隣さんの一歳下の男の子が昔からの遊び仲間である

放課後どちらからともなく外へ出てバットの素振りやボールの壁当てを・・・

やがて気が付くと二人は交通量のほとんどない家の前の通りでキャッチボール

 

4年前に始めた野球のきっかけはお隣の年下の子が野球をしていたからだが

最初の頃は容易に上達しなかった技術も 今ではさすがに上級生らしさが漂う

彼はピッチャーをしてるが制球力抜群でプロを真似たフォームもきれいだ

 

そういえばテレビで野球を観ていても しきりに投球フォームを真似してる

普段はあまり口数も多くはないのに 野球を観てるとつい大きな声も出す

勉強でも何でも好きな事には積極的になれるのだ 今は野球なのだ

 

こんな彼を見て親たちはどう理解してるのか やたら心配に基づく小言が多い

始まったばかりの学校や塾でのテストの結果が芳しくないからと焦るのは親

当の本人は  それより今は野球や遊ぶことに気持ちが行っているような様子だ

 

そう言えば私も中学に入った頃はまだガキ大将を卒業できずに遊んでいた

大人たちは往々にして自分の子ども時代を忘れがちな気がしてならない

今は友達とキャッチボールをしているが そのうち変わっていくに違いない

 

 

 

(つづく)

 

ーS.Sー

 


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