よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

仕分け事業

2009-11-13 09:01:32 | とりとめもなく

今、国では概算仕分け事業が行われている、目標額3兆円には程遠良い成果ではあるが、見直し案としはじき出されたのはここ二日間で500億円、我々にとっては膨大な金額であるが、これはほんの上っ面にしか過ぎず、掘り下げてもっと詳細を探れば多くな無駄な資金が上積みされる筈。

私達は今までこの無駄を気にせず、政治家と官僚にお任せ意識で過ごし、蓋を開けてみれば年間20兆円余りの金利を支払うまでに借金を膨らませるまでになり、国民一人当たり600万円以上の借金を強いる結果となってしまっている。
これは、政治家の問題だけではなく、問題は国民一人一人の意識が生み出した悲劇としか言いようがない。

私は、今まで建築界の中から、その意識を観る中で感じたことは、自分の資金で家を計画するにもかかわらず、
まるで他人事のような金銭感覚を持っている人が多く、
言われるがままの予算を受け入れ、予定予算をオ-バ-すると業者の縮小案を簡単に受け入れてしまい、
何故そんなに高くつくのかさえ追求することもなく、
ただ、「私達は素人だから信じるしかない」と自分に言い聞かせ、その結果多くの我慢と多くの無駄を強いられていることにさえ気付いていない現実がある。

クライアントの分からないところで建設資金は決まられた経費以外に裏で紹介料や指名料として使われ、これは今にはじまったことではなく、過去から当たり前のように行われている。
今、ここ和歌山でも業者間でささやかれている某設計事務所は、斬新なデザインで人気を集めてるらしいが、設計者は事務所に置かず、全て下請けに任せ、クライアントとの契約金と、施工業者にも多額の紹介料を要求するブロ-カ-的な設計事務所も存在するらしいが、一般クライアントには分からない。
日本人には、一度信頼すれば後戻りはしないという気質があり、日本人の良い所でもあるが、自らを守る為には良い気質だとは言えないだろう。