よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

とりとめもなく

2009-12-12 08:00:03 | とりとめもなく

 今年もあとわずかで終わり、新たな年の始まりがある。
毎年同じ繰り返しではあるが、今年は少し違うように思える。
100年に一度と言われる大不況に陥り、失業者が増え、日用品が安くなり、国民の意識が変わり新政権が生まれ、官僚達の税金の無駄遣いのほんの一部ではあるが、あぶり出され、自民党政権では手が付けられなかった分野が少しずつではあるが分かるようになり、国民の税金に対する意識も芽生えはじめるかもしれない?

こんな文章を書いていると、何時も日本人は本当に温和しい国民なんだなぁ!・・と思ってしまう。
以前にも書いたが、カナダに住むポ-ルが「なんで日本人は何時も温和しいのか?」と言うだろう!
「カナダでこんな事が起これば、必ず暴動になってしまう」
と、いつか言われた事がある。

しかし、彼曰く「奥さんは日本人がいい!」と言う。
彼の奥様も日本人、彼の子供も純粋な日本人のDNAを持つ。
彼は、カナダ人だが、日本人の温和しさに疑問を持ちながら、日本人の良さをよく分かっている。
暴動を起こさない優しさと、控えめな日本人の気質を彼は愛しているのだろう。

私は、日本人でありながら、何処かに苛立ちを感じ、
むしろカナダ人の気質が好きだ。
ポ-ルと同じ会社に勤めている岩田さんは、何年か前にカナダに家族と共に移住し、私達の仕事をサポ-トしてくれている。
40歳代だろうか?・・はっきり歳を聞いたことは無いが、
日本のきめ細かさを持って、カナダでの施工図を書いてくれるが、カナダ色に染まっていく彼に、時々「この内容はカナダ的でしょ?・・もっと詳細を・・」と意見する時はあるが、今まで大きな間違いは無く、安心出来る。

彼に、日本とカナダの住み心地について聞いたことがあった。
彼曰く、「環境はよく、住み心地はとてもいい」と言う。
特に日本人と違う所は、物事をはっきり表現し、日本のようにファジ-な部分は少ない為、あまり詮索する必要が無く、人と人の付き合いが楽だと言う。
周りをあまり気にせず、自分の考えや自分の意見をはっきり表に出し、日本のように、心に貯めないのだそうだ。

ちなみにこの意識や気質の違いは、カナダと日本の国の始まりに起因するように思える。
カナダは、開拓者により国がつくられ、日本は限られた国土の中で、単一民族として成長し、土地を守り、農耕により国を作り上げてきた。
日本は土地を守る術を身につけ、カナダは人を受け入れ旨く生きていく術を学んだのだろう。