住まいづくりを進める前に考えなければならないこと、事前に決めておかなければならないことがあるが、ウインド-ショッピングさながら出向き、自分が作りたい家が分からないまま、夢を吹き込まれ、進まされてしまう。
納得のいく住まいを造るには どうすれば一番良いのか考えて頂きたいと
訴えたいが、出会う人にしかその話が伝えられないもどかしさがある。
家を建てようと考える人全てが共通した願いを持っている筈。
居心地の良い家を造ること。
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出来るだけ多くの要望を満たすこと。
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使い勝手のいい家にすること。
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冬暖かく、夏涼しい家であること。
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楽しみながら家を造ること。
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予算に見合った品質にすること。
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無駄のない予算で造ること。
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並べればきりがなく、これら全てが 建てる人の要望とし持っている
願望ではあるが、
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えてして、その想いが届かない場合があり、我慢を強いられ、
本当に我慢しなければならない案件なのかも分からず、
受け入れるしか術がない。
昨日、お客様が訪れ、このような話しになり、例を挙げて家づくりの
取り組み方をお話したなかに、
大根5本1000円・・・の話しをしたのだった。
実に分かりやすい話しだと思い何時もこの話を聞いて頂いている。
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「例えば」からこの話は始まり。
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ご主人が道路を走っていて、無人販売で大根5本1000円に目がとまり、
たまには奥様が喜んだ顔を見たいと、車を止め
「5本も入って1000円は安い!」と
美味しそうな大根を手にする。
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昨今、ランチを食べても1000円はかかり、
たばこ3個買えば1000円となる、
それに比べ、大根5本もあれば、おでんが出来、
煮染めも作れ、サラダにも
大根おろしにも出来、これは妻が喜ぶだろうと、
1000円を缶の中に押し込み、いそいそと家路を急ぐ。
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「今日は、おみやげを買った来たぞ!」と自慢げに 5本入った大根を
奥様に手渡す。
「うわ~~ぁ!・・美味しそうな立派な大根!」
と、奥様に笑みがこぼれる。
「どうしたん?・・こんな大根、安かったの?」・・・・と
「やすかったぞ~~5本も入って1000円だって」・・・と
それを聞いた奥様の顔が曇る、せっかく買ったきてくれた大根、
「なんで こんな高い大根買ったの?」とも言い出せず、
ありがとうと言った後、「今度野菜を買うときは、電話してね!
冷蔵庫に無い物を買ってほしいから」と、別の理由をつけ、
ご主人に念をおす。
建物も、大根の値段のように、単純であれば、奥様は高い家は買わないだろうが、住まいの価格はそう単純でもない。
しかし、その金額は見極めなければならない筈。
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ダイヤ、骨董品、美術品、等々を買うには、必ず鑑定士を入れる。
一個100万円のダイヤにも 鑑定書がつく。
しかし、3、000万円の家には 鑑定士的な目利きの査定をする
事もなく
業者を信頼していると言う理由で、支払ってしまう。
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本当の価格は、その施工業者だけが知っている事になる。