よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

回想-17

2011-02-14 12:41:12 | 回想

大阪の設計事務所のプランには無理があった。
一つには、構造耐力的に問題があり二階の耐力壁が不足し、平面的にはあるが、その壁は実際はあまり効果のない壁であることと、家族4人が暮らしそのうえ予算的に限界があったとすれば50坪を超える広さを設計してしまえば、
予算がオ-バ-することを頭に入れずに書き上げてしまった事がKさんが行き詰った大きな原因なのだろう。

設計変更をするに当たり、Kさんにはとにかく各部屋の広さは変えずに42~43坪程度に抑えるため、無駄をなくし設計することと、予算の関係で思い切った発想転換をし、この家を完成させるためお互い理解し合い進めて行くことで合意したのだった。

予算が少ないからと我慢しない事。
要望があれば遠慮せず伝える事。
任せるのではなく、一緒に創るという思いをもっていただく事。

お互いの意思を伝えあい、ご主人も含め新たな気持ちで
すまいづくりを進めることになり、奥様は住まいづくりノ-トを作り
自分の思いや、要望をせっせと書き込んでいった。

                                つづく。


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