よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

隠れている物、隠されている物

2011-07-01 08:07:34 | 料理

 隠れているものは、自分の目で見て見分けなければならないが、
隠されているものは目で見ても分からないようにしているため
見分けや分類が出来ず、その情報を信頼するしか手立てがない。

今回の原発においても多くの情報が隠され、隠しきれなくなって初めて
情報を公開する始末。
国会においてもしかりで、各地方の役所においても同じ事が言える。

なんで全てをオ-プンに出来ないのか?・・と何時も思っているが、
出来ない理由があるのだろう。

建築の中においても同じように、全てオ-プン化している請負業者、
あるいは設計者は少ない。

会社の規模が大きくなるにつれ隠さなければならない情報は
増え、その行き着くところが 今回の東電や国会や霞ヶ関の社会
のようになる。

預かった税金を自分達の私服を肥やす資金に流用し
宴会費用をひねり出し、健康器具を買い込み、研修費の名目
で海外の旅行費用に充て、まるで自分の財布のように考えている連中が
資金が足りなくなれば消費税を引き上げようとする。

私の事務所は15年前工務店に対し予算をすべてオ-プン化するように
お願いし、見積を原価で作成し、工務店経費も公開した。

オ-プンにした結果、駆け引きがなくなり、隠すものがなくなることにより
依頼者も設計者も施工業者も全てが住まい作りに神経を注げるようになり
工事費は安くなり、色んな工夫を考える事が出来、お施主様からは
”値切り”という言葉は全く聞かなくなり、施工業者も安心して
施工に力を注げるようになった。

少しの意識の変化により 物事は良い方向に進み、疑心暗鬼は消え
三者が同じ目線で物作りに集中出来るようになった。

国も、東電も、霞ヶ関も 全てをオ-プンにすれば
日本はもっと住みよい国になるだろうに。

 

 

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