よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

回想-11

2011-01-16 13:52:57 | 回想

Kさんに、とにかくその設計図と施工業者が出した見積書を持ってきてくださいとお願いした。
何も内容がわからないまま、勝手な非難はできず、お互いの見解を見極めたうえでジャッジしなければ公平とは言えないが、Kさんご家族の許容金額が2000万円であるはずが、設計図に基づきだした建設費が2,700万円とは論外かもしれない。

依頼者の要望を満たし予算も合わすのは設計の段階では難しいかもしれないが、しかしプロである以上依頼者の要望をすべて図面に反映し、「予算オ-バ-しました」・・とは、あまりにも無責任な設計者でプロとは言えない。

一般の消費者は、いかんせんブランドに弱く、有名である事だけで信頼してしまい、自分の思いを満たしてくれると信じてしまう弱さはあるが、素人だからという理由で、見極める目を自らが閉ざしてしまっている。

専門知識がなくても、その人が、あるいはその企業が自分の思惑を満たしてくれる要素を持っているか、どのようなコンセプトを持った業者なのかは見極めができるはずなのに、それすら諦めてしまっている。

住まいづくりは家庭にとって最大の消費額であり、出来得る限りの努力と
しっかり見極めをし、進まなければならない。

Kさんには、とにかく資料を見たうえで役に立てるかを判断しますと
次回相談の日を決めたのだった。・・・・・・・・つづく。

 

 


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