テキスト主体

懐中電灯と双眼鏡と写真機を
テキスト主体で語ろうとする
(当然、その他についても、語ったりする)

GWにMilky Way

2012-05-05 07:30:15 | 双眼鏡 望遠鏡
プチ遠征にするか、マジ遠征にするか、迷いましたが、月齢と月の入りの時間、そのときの天候、雲の動きの予報を注意深く検討して、前回と同じ場所にプチってきました。
日付が変わってから到着しましたが、この前とは違って先客は居らず、雲も晴れていませんでした。
どよんと空を覆い尽くす厚い雲に月の光さえ遮られ、脳裏は飛び交う残念感に埋まりました。
「まぁ、待ってみよう」どうせ更に遠方(つまりは山奥)に向かっても、雲が晴れないことにはどうしようもないので、気温も下がり、風も吹き始めた寒い東斜面のとある駐車場に停めた車の中で、じっとしていました。
エンジンも切ってあるので、間歇して光るセキュリティインジケーターの赤い光以外、人工の音や光は全くありません、やがて意識も途切れがちになり、まどろんだまま一時間以上が経ったようです。

パシッと、なにかの気配に目が覚めましたが、辺りの様子に変化はなく、厚い雲の動きだけは、強い風に活発になっているようでした。
折角なのでと、三脚をセットし、時折雲間からのぞく月を撮ってみました。

と、丑三つ時をまわろうというそのときになって、雲が千切れだし、見る間に星空が現れはじめました。早速ニノさんの赤い光りを頼りに、15x70を三脚にセット、夜の帝王こと10x50を一脚に取り付け、星見の開始です。ちょうど西の山嶺に沈もうとする月にはまだ雲がかかり、好都合です。


今夜は星の数が違います、圧倒的に多い。
不意に人工衛星がスゥゥーと東から南へ走ります、「夜中なのにナゼ見える?」とプチ疑問でしたが、消えた位置(角度)からすると、月照を反射して見えていたっぽい。これは初めての経験です。
これだけ星の多い空では、15x70の大口径の威力が遺憾なく発揮されます。
10x50で判別が際どい微光星をも明るく見せ、今夜限定では、夜の帝王は15x70です。星図にあるよりも多い圧倒的な数の星々が眼前に展開されます。


ひときわ輝くベガと、連れのアルタイル、そしてデネブ、サドルのまわりに、もやが見えます。テレコンビノや、2台の双眼鏡をとっかえひっかえのぞいてみても、やはりデネブとサドル、白鳥座に沿うもやが見えます。
天の川です。

条件が良ければ見えると聞いていましたが、実際に天の川を視認するのは数年ぶりで、月は西の山の陰に隠れ、好条件が維持されるなか、じっくりとなんども観ていました。いくつか流れ星が降り、ワタシ以外のヒトも星空に惹かれるようにやってきました。


帰り際、クルマの外気温計は5℃を示し、寒さを感じます。
ただ、天の川を観た、それだけのコトなんですが、満たされて、眠気も感じずに帰路をスイスイと帰ってきました。
コメント
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