自分を認めてもらいたい
お金が欲しい
苦しさから逃れたい
けれど、なかなか望むものが得られない時
苦しくて追い込まれてしまった時
人は偽りに手を染めてしまうことがあります。
一時、栄光を掴んだとて、苦しさから逃れられたとて
その偽りは、歳を重ねていく毎に
重く心に圧し掛かる墓石となってしまいます。
その苦渋の思いを一生背負ったまま
この世を去った人間も少なくないでしょう。
自分に嘘をつくことはできません。
どんなに言い訳をあれこれ見繕っても。
いつかバレるのではないかという不安に苛まれながら
人から賞賛を浴びる度に、労われる度に
心に刀を突き立てられるかのような地獄の思いを
歳を重ねる毎に味わうこととなります。
自分自身、偽りだとよく分かっているから。
他人に認められたのも偽り、逃れられたのも偽り。
お金は多少残るかもしれないけれど
失うもの、代償のほうが遥かに大きい。
地獄は、それだけで終わりません。
情報化社会になってより
様々な事が白日の下に晒されやすくなりました。
昨今では、子供たちですら
大人顔負けの情報力を有している子もいます。
偽りと皆に知られた時
自分の積み上げてきた偽りのない思いや努力までも
自分自身で踏みにじってしまったことを思い知らされ
信じてくれた人、力になってくれた人の思いまで
粉々にうち砕いてしまったことを知ることとなります。
怒り、憎しみ、悲しみ、侮蔑、嘲笑
そんな負の感情で皆が覆われていってしまいます。
ね、そんな地獄を一生背負うなんて嫌でしょう?
正直者が馬鹿を見る、今も昔もよく言われますが
他人に迷惑を掛けずに
素の自分で正々堂々と真正直にしているほうが
私は、人生楽しいです、私は。
他人と接する時の言葉の選び方ってのが
ものすごく難しいのですけれどね。
※2022/2/3に書いた日記の再投稿。
