前回までの「ボンクー24」は・・・
午前三時
場所はニューヨーク。
ガラス張りのカフェテラス、清潔感があって広々とした店内。
外から見ると、大きなビルの中の一階だと分かる、緑の看板が印象的で、ほかではあまり見ないフォントで店名が書かれていて全部読めない、マジェ・・・なんとかだ。
その店の前の信号機で止まった、紺色と赤のラインが入った二階建ての大型バスが、二回爆発の音をさせた。
後方につけていた黄色いキャブのガラスが割れた。
メラメラとバスは燃え出して、もう一度何かが爆発した。
マジェなんとかの、テラスのサンドイッチやケーキ、椅子なども吹っ飛んでいた。
幸い、店のガラスは割れずにすんだ。
叫んで逃げ出すニューヨーカーや、スマートフォンで燃えるバスを撮影する人がいた。
すると数ブロック離れた交差点でも止まったバスが二回爆発して、その爆発音が近くに聞こえた。
数分経って、マジェなんとかの店内のトイレから出てきたのは、ミウラ社長だった。
サングラスをかけて、バスを眺める。
その時、「ミウラー!両手を上げろー!!」と銃口を突きつけるジャック・バウアー
店内に残っているのは二人だけだった。
「はじめましてだな、ジャック、さすがだよ、ここまで来るなんて、期待通りだ」とミウラ社長、手はズボンのポケットに入れたままだ。
「両手を上げろと言っているー!!」
ジャック・バウアーが銃口を突きつけ近付くと、店のガラスが割れる程の爆発がした。
場所は変わって、線路沿い。
新大久保から、高田馬場の間の道を走っていた。
携帯電話がなる、サムだった。
「はい、ボンクー」後ろを見ながら、少しスピードを緩めた。
「耳をとったよ、今走ってるのか?」
「そう!バウ川って刑事に追われたけど、もう平気だろうと思う」
「そうか、じゃ、そっちに戻るよ」と言うと、本当にディーンの車ごと現れた、キャスが後部座席にいるんだろうな、と思って、乗り込んだ。
「助かったよ、キャス、さすがだね」と言うと。
「私は天使だからな」とクールにつぶやいた。
助手席に座っていたサムが、これだよと言って、ジッブロックにパックされた耳を渡された。
直に触っているような温度だったので、既に冷えていた冷たさが気持ち悪かった。
「じゃ、早いとこそのスンスケとか言うのを退治しちまおうぜ!」とディーンが振り向いて言った。
「シンスケだよディーン」と言うサムを一瞬見て「なんでもいい!」と言ってディーンは運転の為に前方を見直した。
俺は「うん、確かになんでもいいよ、でもジャックが電話に出ないんだ。」と独り言の様に言う
その時に持っていた携帯電話に紳助から着信がきた、しかし今は出ない方がいいかも知れない、ジャックに連絡が取れないと・・・、それでも間に合わないかもしれない。
午前四時
場所は路上。
バウ川の手を逃れるべく、適当に走らせていた
ウィンチェスター兄弟とキャス、ボンクーの乗るインパラの中で、キャスが「ジャック・バウアーは死んだ。」と目の前を見ながら言った。
「は~?!」と俺は驚いて、長めに言った。
紳助からの電話が切れた直後だった。
サムも驚いて「ジャックが・・・、どうして?!」と聞いた。
「ミウラ社長の爆破テロに巻き込まれた。」
キャスが言うのだから間違いない、もうあの作戦しかなくなった・・・。
紳助に電話をかけ直す。
丁寧な言葉で、うまく運んでいると伝えた。
カウスの耳もあるしサムも連れていくと言って、元嫁の声も聞かせてもらった。
時計の針が真っ直ぐになる六時に引渡しの約束をした。
場所は知っているところだった、ディーンに行き先を伝えながらこれからの事を話した。
午前五時
場所は都内某所。
落ち着いた通りだが、学生やらお弁当屋が目立つ通りだ。
運転中に車の中で一通り話した後、信号でとまったタイミングでディーンが改めて驚いた。
「じゃ、お前とジャックを交換するって事か?」
「そうだよ、もう時間がない、キャスならそれくらい出来るだろ?」とボンクーが隣のキャスに言う。
キャスが言う前にディーンが「できるよ!それぐらい!オレらはスーパーナチュラルから来てるんだぞ?!でもな、それはお前が死ぬって事じゃないか!」
「わかてるよ、ディーン、それはわかってる!キャスできるよな?」
「できる、私は天使だ。」
サムが「ボンクー、死んだらディーンみたいに簡単には地獄からは帰っては来れないぞ?」と振り向いて言った。
「おいおいサム!俺が地獄に落ちるって決め付けるんじゃないよ、俺は天国に行くよ、な、キャス?」
「それは、私が決めることではない」
ディーンが「お前は地獄だろうな」と笑いながら言い、そして「わかった、好きにしろよ!オレらは止めない、キャスやってやれよ」と言った。
キャスがボンクーの方を見て「本当にいいんだな?」と言って、頷くのを確認すると深呼吸をした。
俺が最後に覚えているのはそこまでだった。
「プハァー!!」と言って、ジャック・バウアーが息を大きく吸い込んだ。
息を荒らげて「ここはドコだ?!」と言って、ウィンチェスター兄弟の顔を見回した。
「お前たちか、どうした?ここはどこなんだ?!」
ディーンが「ジャック生き返ったんだよ、ミウラ社長に爆死されただろう?これから説明するよ」と言って、ボンクーから言われた場所に車を走らせた。
午前六時
場所は都内某所地下
コンクリートが剥き出しの冷たい灰色の壁。
紳助、護衛三人と、ボンクーの元嫁が後ろ手に縄で縛られて立たされている。
それにウィンチェスター兄弟。
紳助が「ボンクーが来ないのは何故だ?訳を聞かせてもらおう」
サムが「5000万だよ、ボンクーに報酬として渡そうとしていたやつさ」
「お前たち兄弟は、人間も殺すのか?」と笑いながら言った。
「そうだよ、金が良ければな!」と言って、ディーンが聖水を紳助にかける。
ビシャっと音だけして、悪霊憑きの反応がなかった。
「なんだお前?!俺を悪霊だと思って殺しに来たのか?」と紳助。
悪霊憑きではなかった紳助の前に驚くウィンチェスター兄弟。
彼らは、もちろん普通の人間は殺さない。
戸惑い、紳助が怒鳴る中。
ジャックが、「両手を上げろー!!」と言って、階段を駆け下りて来た。
「な、なんだ?!なんだ?!」と慌てる紳助。
日本の警察もなだれ込んできた。
その中には、バウ川ジャク夫の姿もあった。
バウ川が叫ぶ「島田紳助!お前を薬物容疑で逮捕する!!」と言って、他の警官が護衛もあわせて手錠をかけた。
「え?どういう事だ?これ?」と驚くディーンの目の前にキャスが現れ、「私が、紳助の薬物の在処を教えてあげたんだ。」と言った。
「何があったんだ?!」とサム。
紳助は、ブラジルで発見された新種の天然ドラッグを、もっと強くする様にして「フレンド893」と言う錠剤のドラッグを数キロ所持していたのだ!!
悪霊憑きではなかったが、逮捕されてよかった。
ジャックも生き返ったし、良かった良かった。
ボンクーさん、有難う!君を忘れない!!
午前七時
場所はボンクーさんの自宅
いつも様に携帯電話のアラームがなった。
もう朝だ・・・。
布団の中から出たくない。
バイトの前に、ゲオに言って、スパナチュ借りよう。
それにしても、誕生日にこんな夢を見るなんて、スゴイな、と思いながら大きなアクビをした。
午前三時
場所はニューヨーク。
ガラス張りのカフェテラス、清潔感があって広々とした店内。
外から見ると、大きなビルの中の一階だと分かる、緑の看板が印象的で、ほかではあまり見ないフォントで店名が書かれていて全部読めない、マジェ・・・なんとかだ。
その店の前の信号機で止まった、紺色と赤のラインが入った二階建ての大型バスが、二回爆発の音をさせた。
後方につけていた黄色いキャブのガラスが割れた。
メラメラとバスは燃え出して、もう一度何かが爆発した。
マジェなんとかの、テラスのサンドイッチやケーキ、椅子なども吹っ飛んでいた。
幸い、店のガラスは割れずにすんだ。
叫んで逃げ出すニューヨーカーや、スマートフォンで燃えるバスを撮影する人がいた。
すると数ブロック離れた交差点でも止まったバスが二回爆発して、その爆発音が近くに聞こえた。
数分経って、マジェなんとかの店内のトイレから出てきたのは、ミウラ社長だった。
サングラスをかけて、バスを眺める。
その時、「ミウラー!両手を上げろー!!」と銃口を突きつけるジャック・バウアー
店内に残っているのは二人だけだった。
「はじめましてだな、ジャック、さすがだよ、ここまで来るなんて、期待通りだ」とミウラ社長、手はズボンのポケットに入れたままだ。
「両手を上げろと言っているー!!」
ジャック・バウアーが銃口を突きつけ近付くと、店のガラスが割れる程の爆発がした。
場所は変わって、線路沿い。
新大久保から、高田馬場の間の道を走っていた。
携帯電話がなる、サムだった。
「はい、ボンクー」後ろを見ながら、少しスピードを緩めた。
「耳をとったよ、今走ってるのか?」
「そう!バウ川って刑事に追われたけど、もう平気だろうと思う」
「そうか、じゃ、そっちに戻るよ」と言うと、本当にディーンの車ごと現れた、キャスが後部座席にいるんだろうな、と思って、乗り込んだ。
「助かったよ、キャス、さすがだね」と言うと。
「私は天使だからな」とクールにつぶやいた。
助手席に座っていたサムが、これだよと言って、ジッブロックにパックされた耳を渡された。
直に触っているような温度だったので、既に冷えていた冷たさが気持ち悪かった。
「じゃ、早いとこそのスンスケとか言うのを退治しちまおうぜ!」とディーンが振り向いて言った。
「シンスケだよディーン」と言うサムを一瞬見て「なんでもいい!」と言ってディーンは運転の為に前方を見直した。
俺は「うん、確かになんでもいいよ、でもジャックが電話に出ないんだ。」と独り言の様に言う
その時に持っていた携帯電話に紳助から着信がきた、しかし今は出ない方がいいかも知れない、ジャックに連絡が取れないと・・・、それでも間に合わないかもしれない。
午前四時
場所は路上。
バウ川の手を逃れるべく、適当に走らせていた
ウィンチェスター兄弟とキャス、ボンクーの乗るインパラの中で、キャスが「ジャック・バウアーは死んだ。」と目の前を見ながら言った。
「は~?!」と俺は驚いて、長めに言った。
紳助からの電話が切れた直後だった。
サムも驚いて「ジャックが・・・、どうして?!」と聞いた。
「ミウラ社長の爆破テロに巻き込まれた。」
キャスが言うのだから間違いない、もうあの作戦しかなくなった・・・。
紳助に電話をかけ直す。
丁寧な言葉で、うまく運んでいると伝えた。
カウスの耳もあるしサムも連れていくと言って、元嫁の声も聞かせてもらった。
時計の針が真っ直ぐになる六時に引渡しの約束をした。
場所は知っているところだった、ディーンに行き先を伝えながらこれからの事を話した。
午前五時
場所は都内某所。
落ち着いた通りだが、学生やらお弁当屋が目立つ通りだ。
運転中に車の中で一通り話した後、信号でとまったタイミングでディーンが改めて驚いた。
「じゃ、お前とジャックを交換するって事か?」
「そうだよ、もう時間がない、キャスならそれくらい出来るだろ?」とボンクーが隣のキャスに言う。
キャスが言う前にディーンが「できるよ!それぐらい!オレらはスーパーナチュラルから来てるんだぞ?!でもな、それはお前が死ぬって事じゃないか!」
「わかてるよ、ディーン、それはわかってる!キャスできるよな?」
「できる、私は天使だ。」
サムが「ボンクー、死んだらディーンみたいに簡単には地獄からは帰っては来れないぞ?」と振り向いて言った。
「おいおいサム!俺が地獄に落ちるって決め付けるんじゃないよ、俺は天国に行くよ、な、キャス?」
「それは、私が決めることではない」
ディーンが「お前は地獄だろうな」と笑いながら言い、そして「わかった、好きにしろよ!オレらは止めない、キャスやってやれよ」と言った。
キャスがボンクーの方を見て「本当にいいんだな?」と言って、頷くのを確認すると深呼吸をした。
俺が最後に覚えているのはそこまでだった。
「プハァー!!」と言って、ジャック・バウアーが息を大きく吸い込んだ。
息を荒らげて「ここはドコだ?!」と言って、ウィンチェスター兄弟の顔を見回した。
「お前たちか、どうした?ここはどこなんだ?!」
ディーンが「ジャック生き返ったんだよ、ミウラ社長に爆死されただろう?これから説明するよ」と言って、ボンクーから言われた場所に車を走らせた。
午前六時
場所は都内某所地下
コンクリートが剥き出しの冷たい灰色の壁。
紳助、護衛三人と、ボンクーの元嫁が後ろ手に縄で縛られて立たされている。
それにウィンチェスター兄弟。
紳助が「ボンクーが来ないのは何故だ?訳を聞かせてもらおう」
サムが「5000万だよ、ボンクーに報酬として渡そうとしていたやつさ」
「お前たち兄弟は、人間も殺すのか?」と笑いながら言った。
「そうだよ、金が良ければな!」と言って、ディーンが聖水を紳助にかける。
ビシャっと音だけして、悪霊憑きの反応がなかった。
「なんだお前?!俺を悪霊だと思って殺しに来たのか?」と紳助。
悪霊憑きではなかった紳助の前に驚くウィンチェスター兄弟。
彼らは、もちろん普通の人間は殺さない。
戸惑い、紳助が怒鳴る中。
ジャックが、「両手を上げろー!!」と言って、階段を駆け下りて来た。
「な、なんだ?!なんだ?!」と慌てる紳助。
日本の警察もなだれ込んできた。
その中には、バウ川ジャク夫の姿もあった。
バウ川が叫ぶ「島田紳助!お前を薬物容疑で逮捕する!!」と言って、他の警官が護衛もあわせて手錠をかけた。
「え?どういう事だ?これ?」と驚くディーンの目の前にキャスが現れ、「私が、紳助の薬物の在処を教えてあげたんだ。」と言った。
「何があったんだ?!」とサム。
紳助は、ブラジルで発見された新種の天然ドラッグを、もっと強くする様にして「フレンド893」と言う錠剤のドラッグを数キロ所持していたのだ!!
悪霊憑きではなかったが、逮捕されてよかった。
ジャックも生き返ったし、良かった良かった。
ボンクーさん、有難う!君を忘れない!!
午前七時
場所はボンクーさんの自宅
いつも様に携帯電話のアラームがなった。
もう朝だ・・・。
布団の中から出たくない。
バイトの前に、ゲオに言って、スパナチュ借りよう。
それにしても、誕生日にこんな夢を見るなんて、スゴイな、と思いながら大きなアクビをした。