日本人としてのアレ。

通りすがりで会ったなら、その出会いを大切にしたい

『みんなツラい、でも、みんな笑ってる。』

2012-02-26 | 考え事
また僕の脳みそが、凄い速さで動いてる。

宇宙の外にハミ出しそうな勢いで弾けてる。

わからない、本当に理解できないから、僕の脳みそは螺旋状に拡がってく。

なんでこの世は、あの子を落ち込ませるんだろう。

あの子は、笑っていた方がいい。

神様は、そんな事も判らないのか。

あの子が笑えば、100人が笑うんだ、

あの子が落ち込めば、100人が落ち込む。

僕だって、そんな事は分かるのに・・・。

信じられないから、僕は電話をした。

滅多な事がないと電話はしてくるなと言われているけど

呼出音は、僕を待たせた。

相手が出ると、僕は開口一番で「あの子、泣いてますよ!!」と感情を抑えて強く言った。

「・・・、知ってるよ。」

「知ってるって、なんすか!!メチャメチャ落ち込んでますよ!!」

僕くらいに、他人を愛せるような人間になると、神様に電話が出来る。

電話番号がある訳ではない、念じるだけ、頭の中で強く念じる。

そうすると、勝手に向こうで受話器を取ってくれる。

たぶん小一時間、神様と話した。

途中で神様に聞いてみた、「なんで人間に、こんな辛いことをさせるんですか?」って。

最初は、あの子を傷つける神様が許せなかったけど、答えを聞いたらなんとなく納得した。

『人間はね、落ち込んで落ち込んで、時には死にたくなる、でも、それがないと、人に優しくなれないんだ。』

僕は黙ってしまった、一拍置いて神様は続けた。

『私だって悲しい、人間を悲しませる事が、それが君達の為になるとハッキリと解っている私でさえ悲しい、私だって、落ち込むのだ』

僕は、言葉が出なかった、でもピッタリと貼り付いた喉の奥から、吐く様に声を出した。

「神様!!あなたは一体何者なんですかぁー?!」

そう叫んだ僕の目の前は、真っ白になり、眩しくて目を瞑らざるを得なかった。

そして、気絶した。


起きた時には何時間経過したのか分らない、お腹も凄く減っていたし、喉もカラカラで、ソーダを飲みたい。

気付いた時には、来たことも無い暖かい草原の中で、360°周りを見回しても何もなかったけど

ふと、空を見上げると、いつもより大きな太陽が笑っている気がした。
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