「伊達政宗の五常訓」の中に「この世に客に来たと思え」の一説があります。
気ながく心穏やかにしてよろずに倹約を用い金を備うべし。
倹約の仕方は不自由を忍ぶにあり、この世に客に来たと思えば何の苦もなし、
朝夕の食事は、うまからずとも誉めて食うべし。
元来、客の身になれば好き嫌いは申されまい。
今日の行くをおくり、子孫兄弟によく挨拶して、娑婆の御暇申すがよし。
正宗は、自分を主人公と考えずに、この世に客にきた、相手のご好意に甘えて来ました。
と考えるという。お客に行って、このご飯まずくて食えぬとお膳をひっくり返す馬鹿はいない、
ありがたく頂戴しますとなる。これはお客に行ったときの常識である。
そのぐらいの気持でこの世に処していけば、不平もなく、心安泰に暮らすことが出来る。
つまり人の世が案外住みやすくなる。不満を持って愚痴を言っている人生と、感謝の喜び
を常とする人生とでは、味わいまでもが変わってくるでしょう。 ということです。
不景気な世の中、愚痴ばかり言っても始まりませんね。
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