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人生を癒す -8-

2008-12-05 16:08:12 | 生きる智慧

人生を癒す百歳の禅語を読んで  -8-

*出会いを大切に生きる「一期一会」

「会ったときが別れの時、出会い、めぐりあいを大切に」

一生涯で毎日出会っていたとしても、今日という日は今日しかない。今という時は今しか

ない。だから会った時が別れの時だと知り、出会いやめぐり合いを大切にしようという意

味です。

*人間というもの

人間の「人」という漢字は、象形文字で、左と右の字がお互いにもたれあって出来ている

ともいき(共生)共に生きる、人は一人では出来ないということをこの「人」という字が

示しています。

人間の「間」は「めぐり合わせ」広辞苑より

人は何に、どういう角度でめぐり合うかによって、その人自身が出来上がっていく。

つまりめぐり合わせによって人ができていく。

*思考し、謙遜し、希望を持つ

今の時代は考えることがまったくなくなってしまっています。 すぐにキレテしまったり

するのは、考えることがないからです。なぜ考えないかと言えば、読書をしないからでし

ょう。そのことがあらゆる犯罪の根元と言えます。

読書をしないから思考する材料が生まれない。読書しないから話題に乏しい。普通の会話

も満足に出来なくなる。つまり話のネタがないのです。

読書して物を考えれば、謙虚にならざるをえないのです。謙虚は学ぶことから始まる。

学べば学ぶほど、自分の足りないところがよく分かってくる。すると黙っていても謙虚な

姿勢になってくるのです。

*若さの照明。

マッカーサーの座右の銘であったサミエル・ウルマンの詩「青春」の中に出てくる「希望

ある限り若く、失望と共に老い朽ちる」希望を持つ事が若さの証明です。

*支えあって生きていく人間

人間は「間」という字で説明できるように、一人で生きることはできない。網の目のよう

にお互いに助け合っていかなければならない。

その助け合っていく間にもルールがあります。

物事がついている時には調子に乗らない。

幸せを独り占めにしない。

決まりだからといって厳しく守ろうとし過ぎてはいけない。

いい言葉であっても八分目にしておいて、人に考える時間を与える。

*人間が守るべき四つの戒め 「法演の四戒」中国の禅の坊さんで、五祖方演のこと。

広く一般社会になれば、初めて事業を始めるとか、商売を始めるとか、店開きをするとか、

そういう時の参考になるでしょう。

第一:「勢い使い尽くすべからず」

第二:「福受け尽くすべからず」

第三:「規矩行い尽くすべからず」

第四:「好語説き尽くすべからず」

解説

第一:「勢い使い尽くすべからず」 勢いを使い尽くすと破滅がやってくる。

  金・力・政治的勢い、いろいろな勢力を持っていても、いい気になってそれを使い尽

  くす、使い捲くってはいけない。あるに任せて金を使ったり、力に任せて弱い者をい

  じめたり、必要以上に敵を苦しめたりするのは良くない。

  又、何か物事をする時、やる事なすこと全部うまくいくという時、こういうついてい

  る時にこそ気をつけなくてはいけない。調子に乗るな、乗ってしまうと、元も子もな

  くす。それで結果、災いというものが出てくる

  調子に乗らず、すべてに遠慮気味にしていく事が大切です。

  「遠慮」は禅語です。「遠い先のことを考える」「他人の身になって考える」という意

  味です。目の前の事ばかり考えてはいけない。

第二:「福受け尽すべからず」

  福は幸せのことですが、幸せを全部受け取らずに独り占めしないで「お福分け」しな

  さい。と言う意味です。

  珍しい物をもらったら、自分の家だけではなく、ご近所とか、お隣にも福分けをする。

  自分の家だけで独り占めしない。「共生き」です。

第三:「規矩行い尽くすべからず」

  規は「決まり」矩は定規で、規則・法令・決まりなどを言います。

  規則で相手を縛りすぎず、逃げ道を用意しておく、の意味です。いろんな規則や、

  法令・決まりなどを四角四面に守って、重箱の隅を楊枝でほじるように強いてはいけ

  ない。と言うことです。

第四:「好語説き尽くすべからず」

  好語とは、いい言葉、美しい言葉、ためになる言葉、忠告、意見などを言う。

  ためになる言葉であっても、説き尽くしてしまってはいけない。全部とことん説いて

  しまってはいけない。相手に考える「間」を与える。腹八分で止めておくことです。

  どんな良い言葉、忠告であっても腹の底まで全部言ってしまってはいけないのです。

  八分で止めてあとの二分は本人に考えさせる。この「間」を置くことが非常に大切。

  相手に考える能力があれば、腹八分で止めたことにも意味があるのです。

  ただし、考えることが出来ない人間は、もう将来の見込みのない人間。考える力のあ

  る人間は「なぜ?」と必ず心の中で反応を起こして、言われた事を反省します。

  小言の言い方というのは大変難しい事でありますが「好語説き尽くさず、人必ず之を

  易まず」となるようにすることが大切です。

簡略すれば

第一:「調子に乗るな」

第二:「福分け、お裾分けしていく」

第三:「規にゆとりを持とう」

第四:「とことんまで言わない」

人の言葉を聞いていると、心が荒れているか、穏やかであるか分かります。言葉遣いが

ぞんざいかどうかではなく、本当に柔らかな心がこもっているかどうか。心がこもってい

るならば、たとえ小言であっても、相手の心に素直に入っていく言葉もあります。


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1 コメント

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今考えると、今まで出会った人達の中に自分にとっ... (プラス思考)
2008-12-06 13:04:06
今考えると、今まで出会った人達の中に自分にとって無駄な存在の人間は一人もいなかった様な気がします。その当時は感情的にしか物事を捉えられなかった為、人との出会い等馬鹿にしていた自分がいます。今の自分(人格)を育てくれたのは自分ではなく、出会って来た人達やこれから出会う人達なんだと気づかせられた様な気がします。今の自分なら心から『ありがとう』が言えるきがします。
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