成功する心構え
いよいよ新年度が始まります。これから独立して事業を始めようと思っている方。
また、新しいことを取り入れようと計画されている方。成功する心構えがあります。
*これで一儲けしよう。
*これで一旗上げよう。
などと思って事を始めるのは、不順な「自我欲」です、このような心で始めると永続き
しません。
先ず、これをすれば人の為になるか、世の為になるか、と言うような気持と心構えで
始めると以外に成功するようです。要は、「自利利他」の心で始める事です。
これから心機一転、新しく事を始めようとしている方々は、このような心と気持で始め
て下さい。
きっと上手く行くと思います。
「お金は貯めるより使うほうが難しい」
お金の使い方について。「雑阿含経」の一説をご紹介します。
先日、テレビをつけたところ偶然にも、昔若年で上京する際に、寺の住職に言われたこの教え
を忠実に守り、大成した社長の話を聞きました。現在でも守り通しているそうです。この教えが
無かったら現在の自分は無かったでしょうと言ってました。私も少しは守っています。だから現
在があるのかな。 では現代訳で紹介します。幸せになれる教えですよ。
「技能をしっかり学んで、それを方便(正しい手段で)し収入を得なさい。そして
収入を得たならむやみに使わないで、それを四っに分けて四分の一を生活費に
あて、四分のニを営業(仕事)に使い、残った四分の一を貯蓄して収入の途絶え
たりする非常時に備えなさい」。と言う教えです。
2500年も前の釈迦の言った教えです。凄いですね、現代にもぴったり言葉です。
バブルで稼いで、はじけて現在苦労している方が大勢いるようですが、この教えを知っていれば
今でも安泰の暮らしが出来たでしょう。人生は、良い時期は短く、悪い時期は永いものです。
人は良い時期になると有頂天になりやすく、永く続くものと勘違いして大盤振る舞いをしたくなる
ものです。心してこの教えを守り、安泰な生活を送りましょう。
三法印とは「法華経」の中に出てくる教えの根本原理の言葉です。
「諸行無常」・「諸法無我」・「涅槃寂静」を三法印といいます。
(しょぎょうむじょう)・(しょほうむが)・(ねはんじゃくじょう)
「諸行無常」:この世の全ての現象は常に変化する、と言う意味です。
「諸行」とは、この世の中に現れる全ての現象。
「無常」とは、何時も同じ状態でいるものではない。
と言う意味です。
「すべてのものが移り変わる事をはっきり認識して、目の前の小さな変化に
驚いたり、ジタバタしないような心を持ちなさい」と言う教えなのです。
「諸法無我」:「この世の中の全ての物事は、必ず他のものとつながりが
あるもので、他と切り離されて孤立しているもの(すなわち我)
はない」と言うことです。
「生物である人間の身体と、石や鉄のような鉱物とは全然別なように見えて
いても、われわれの身体の大部分は水と言う鉱物であり、また塩とか、鉄とか
銅と言うような鉱物の養いがなければ生きてゆけない」事を見ても、およそ察
しがつくと思います。
「涅槃寂静」:「迷いをすっかり吹き消してしまってこそ、人生苦と言うものが
すっ かりなくなって、平穏な、安定した生活が得られるのだ」と
言う教えです。
どうすれば「涅槃寂静」の境地に達せられるのかといえば、「諸行無常」「諸法
無我」を悟るほかに道はありません。
我々が、様々な人生苦に悩まされるのは、「諸行」が「無常」であること、すなわち
物事は原因・結果の法則によって常に変化するものであることを忘れて、ただ目の
前の現象にとらわれ、目の前の利害得失に心を動かされるからであって、
もし我々が仏道を学び、修行する事によって、「諸行無常」の真理を本当に悟る
ことができたら、目の前の環境がどんなに変化してもそれに動かされない、
安定した心を持つことが出来るようになるのです。
また、物が不足したり、物事が円滑に運ばなかったり、衝突や争いが起こったり
して、悩み苦しみを感ずるのは、人と物、人と人との間の調和がとれてないから
です。なぜ調和がとれないかといえば、互いに「諸法無我」の真理を知らないから
です。すべての物、すべての人は一つの大生命に貫かれ、目に見えない所で一つ
の糸につながっているという真理を思い出して、互いの小さな「我」を捨てて、その
繋がりを自他共に生かそうという気持に徹底すれば、ひとりでに他との調和を生じ
ます。調和が生ずれば、過不足も、ぶつかり合いも、摩擦もなくなりますから、いつ
もやすらかな心でいる事ができるわけです。これも「涅槃寂静」の境地です。
このように「涅槃寂静」とは「諸行無常」と「諸法無我」を悟る事によって得られる
理想の境地であります。
この「涅槃寂静」の境地に達する具体的な生き方、修行の方法を教えになった
のが「八正道」「六波羅蜜」「四諦」の教えです。(別記事を参照してください)
最近、私の周りにも「写経」をしている方がおります。
「写経」といえば「般若心経」と言われる位「般若心経」は
有名です。写経は上手、下手は関係なく、いかに心をこめて
雑念を捨て、集中して書写するかです。
一流と言われる人たち(特にゴルファー)の中に、写経を
する人が多いです。何故かと言いますと、写経は約2時間
程かかります。成人の健康な人の集中力は約2時間が限度
と言われています。写経は集中力を養うにはもってこいの
訓練法です。
「般若心経」は釈迦の教えの仏教を、262文字に集約した
密度の濃いお経です。
皆さんも是非一度、写経を経験してください。気分爽快になる
事、請合います。