「悪い事はするな善き事をせよ」こんな言葉は小さな子供でも知
っていますが、八十歳の老人でさえ行うことは難しいと言う教え
があります。人は身の上に不幸が続くと、「何も悪い事はしてい
ないのに」と愚痴がでることがあります。でもそれは本当でしょう
か。人間は過去から犯してきた諸々の悪行を懺悔するとともに、
新たに悪業を重ねず、より多くの善行功徳を積まねばなりませ
ん。そのためには、自らの心の清浄をはかる精進が大事なの
ですね。
過去に犯した悪業や罪を償うために生まれてきた人間は、現世
で悪業や罪を犯すことはそれが重積されて益々多くの問題が起
こってしまうわけです。それを表す言葉として「宿業の余罪重障
にして・・・」と言う教えがあります。
仏教の「悪いこと」とは、身・口・意の三業に代表される悪業で、
「十悪」があります。
一、生き物をみだりに殺す 二、他人のものを盗む
三、よこしまな性交 四、悪口 五、人をあざむく
六、駄言を弄する 七、嘘、偽り 八、貪り 九、怒り
十、よこしまな考え。と言う「十悪」です。 悪業は慎みましょう。
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