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煩悩の中身

2012-11-23 19:49:19 | 生きる智慧

人は生きている限り悩み苦しみから逃れることは出来ません。

どんなに裕福で幸せそうな人でも同じです。

悩みの根本原因は、人間の持つ「煩悩(ぼんのう)であると仏教で

は言っています。

「煩悩」とは、心身を乱し悩ませ智慧を妨げる心の働きをいう。と言

っています。私たちが生きている以上、自分の心に抱く煩悩によっ

て苦しまなければなりません。

煩悩、つまり人間の欲望が苦の原因なのです。

煩悩を取り去れば苦から逃れることが出来ると言っても人間は死

ぬまでこの煩悩を無くすことは出来ないでしょう。

この煩悩の中身とは、貪・瞋・癡(とん・じん・ち)の三つで、これは

人間の善心を損なう煩悩なので三毒と言われています。

●貪=貪欲(とんよく) 自分の好む事に向かって貪り(むさぼり)求

    める心の事です。物に限らず、地位・名誉・富・性愛すべて

    に貧が作用します。人間の欲望には限りがありません。

    何事も小慾で足るを知るという心掛けが大切です。

●瞋=瞋恚(しんい)  自分の心に逆らうものに対して怒り怨むこ

    とです。怒り怨みを持てば、その対象に敵意を抱くことにな

    ります。

●癡=愚癡(ぐち) おろかさですが、仏教でいうおろかさとは、教

    養がないという事ではありません。差別する心、自己中心

    的な考え方の人を癡愚(ちぐ)な人と見ます。

以上が三毒の中身です。何か感ずることがありますか?

人間は欲によって生きていますが、自分に合った欲で「足るを知

る」を心がけましょう。


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