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執着という空しさ

2010-05-08 18:46:12 | 生きる智慧

「癒しの禅語」 ひとりきたりひとりさりひとつもしたがうものなし
         独 来 独 去 無 一 随 者        

                                   執着という空しさ

私達は、たった独りで生まれ、独りで死んでゆきます。人それぞれに

人格があって、それぞれの人生があり、誰もそれに従ってくれる人は

いません。そして、私達は死ぬときに何かを持って行くことも出来ま

せん。それでもなお自分の持ち物に執着してしまう人に、その空しさ

を説いた言葉です。

裕福なのに、もの惜しみする気持ちが強く、他の人には施さず、財に

執着する人間は、人生の最後に頼れる者もなく、ついてきてくれる人

もいない、と論します。

「ビジネスの世界ではカネがすべて」と言う人もいれば、「カネさえあ

れば何でも出来るのか」と言う人もいます。

お金が大切なことは誰も否定できないし、みなお金を得れために働

いています。お金や物が悪なのではなく、それに執着しすぎたときに

生まれる欲が、人間の心を荒らすのです。争い、恨み、憎しみなどが

欲から引き起こることを、私達はよく知っています。

どんな大富豪でも、死ぬときはその財産を持ってゆくことは出来ませ

ん。結局はもっていけないものに執着するのは空しいことです。

人が死んであの世に持っていけるのは、人生で積んできた業(ごう)

(とく)だけなのです。

執着心はすべてに災いの元です。すべてを失くす元凶です。欲は誰に

でもあります、欲がなくては生きていけません。しかし、貪欲にならず

自分に合った欲で良いのです。1Lのコップには1Lしか入らないので

すから。


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