斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

日本の技術者の卵よ、世界を回れ

2010年12月31日 21時37分47秒 | 長岡技術科学大学の広報
アメリカ本土(アラスカを除く)の地図と東アジアから東南アジアの地図を重ねてみてください。日本からインドの東端くらいが重なるのがわかるかと思います。

いまの円高は、開発途上国の通貨安競争の結果などと解説されていますが、まったく真実を言い当てていません。少し前にも書きましたが、この円高は日本の企業の海外進出を促す世界の戦略です。気が狂ったように?工場が世界に出ていくドル円相場も現段階で●●円と、ターゲットプライスも計算されています。多勢をあいてにわが国がどうがんばっても、どうしようもありません。世界の人々が、昔の日本の田舎のように工場誘致を望んでいるのですから。

アメリカ人は本土の中であれば飛行機で自由自在に出張していますし、ある程度指導的役割を担えば、職場(地域)も変えていきます。国境は大事にするとしても、世界の皆さんが工場誘致を望むなら、わが国の技術者は庭のように世界を歩きまわって当然です。

高専のみなさん、技術科学大学のみなさん、世界を自由に行き来できるように、とにかく世界を旅行して、世界慣れしましょう。

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