斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

豊島ケーブルネットワークテレビでテクノ探検隊放映開始

2014年01月01日 22時16分04秒 | 長岡技術科学大学の広報
豊島ケーブルネットワークテレビにて、長岡技術科学大学の動画の研究紹介番組、テクノ探検隊が始まりました。テクノ探検隊は、長岡技術科学大学と長岡ケーブルテレビで共同制作し、全国のケーブル局を中心に放映しているものです。現在170万世帯で視聴可能です。

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本年もよろしくお願いします

2014年01月01日 11時28分47秒 | 長岡技術科学大学の広報
新しい年となりました。本年もよろしくお願い申し上げます。

1月1日の赤穂民報に新年に相応しい記事が掲載になりました。

本学の学位授与で新聞記事になるのは珍しく、心を新たに進みたくなる記事だと思います。コメントも入れられるようになっていますので、感想があれば書き入れてみてください。


この記事関係です。
先日、ある公務員が冷たい川に入水した方を入水救助したという記事が配信されました。
一つの命が助かることは喜ばしいことで、それについて何ら言及するものではありません。
しかしながら、入水救助を英雄視する扱いにはほとほと困りました。ひとつは、未来の同様の案件に対して、暗に入水救助を特定の公務員に対して強制するものである懸念です。もうひとつは、冷水入水の危険性についてまったく理解されていないことです。

17℃以下の冷水では、浸かっていること自体に生命の危険が生じます。10℃を割ると入水直後に動いていた筋肉も次第に動かなくなります。人間の体は化学反応で動くので、体温が低下すれば化学反応の速度が遅くなります。筋肉の動きが悪くなる(筋肉が固まるように感じる)のはまさにそのためです。冷水に入水して、はじめは泳げていたのに、次第に体が動かなくなり沈むのは泳力に関係なく誰にでも起こる現象です。

いまの冬の時期、冷水に手を入れてみることで確認できます。しばらくすると手がしびれてきて冷水に入れていること自体がつらくなります。これが全身にわたって生じたらどうなることか想像してください。

冬季の入水救助は極めて危険です。それなりの装備とバックアップのための救助体制をそろえた救助に頼らざるを得ません。救助を待つ人は、体温ができるだけ奪われずに済むように、服と体の間にたまった体温で暖められた水を逃さないように、じっと救助を待たなければなりません。

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