斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

用水路における水難5

2017年01月25日 06時28分29秒 | 水難・ういてまて
朝日新聞のデータベース聞蔵IIで、用水+死で2013年から2016年までの新聞検索をかけました。なお、新聞記事ですから、すべての事故を網羅しているわけではありません。さらに、受傷ですんだ例についてはほぼゼロ検索ですので、ケガをされた方に関する件数は、これの100倍くらいあると推測できます。

事故現場となった用水路の深さ分布です。
<50cm 7件 
<100cm 12件 
>100cm 21件

1 m以上の深さが多いことに気が付きます。転落の際の受傷の程度が悪くなること、自力で上がれないということが想像できます。

事故現場となった用水路の水深分布です。
10月ー4月
10cm以下 13件
20cm以下 5件
30cm以下 4件
40cm以下 2件
50cm以下 1件
51cm以上 1件

冬場は用水の水がひくので、浅くなっています。その分受傷が重篤となり、意識の程度が悪いところで浅い水深にもかかわらず溺死します。

5月ー9月
10cm以下 5件
20cm以下 6件
30cm以下 2件
40cm以下 1件
50cm以下 1件
51cm以上 6件

夏場は用水の流れが速く、流されて下流で発見されたという記事が多くなります。

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