SAMMYのみちくさ日記

「気まま」に「みちくさ」しながら、ありのまんま思ったことを無精者が書いてるブログです(^_^)v

お葬式を知る。

2022年01月14日 | Michi-kusa
「父の死」は、私に色々と教えてくれています。

その一つが、お葬式。
遺族として京都市内でお葬式をしたのは、初めてのことでした。

今後のために、記憶が多少(笑)あるうちに書き残しておこうと思います。
ここからは、長文になりますので、ご容赦くださいm(_ _)m


父が亡くなった後、葬儀社へ連絡をとった。病院側が葬儀社の連絡先を教えてくれました。葬儀社が父を迎えに来るまでの約90分間。病室から荷物を搬出したり、父が退室できるように看護師さんの作業に立ち会ったり、死亡診断書の説明を受けたり等々と落ち着くことはなかった。

雪が降る中、自宅近くを通ってもらい葬儀場の霊安室へ父を搬入。
そして、葬儀の打ち合わせへ。
通夜と告別式の日程、祭壇や祭壇装飾など決定事項は多い。ここも約90分ほどかかった。帰宅後、遺影に使用する写真を探す。事前に“これ。いいね”ってやつを準備しておいて良かったと思った。

翌朝。遺影に使う写真などのデータを葬儀場へ持って行った。この時、葬儀を担当する方と初対面。私がこれまでに経験した葬儀で思っていたことは、葬儀における担当者の人柄や判断・指揮力などは喪主や遺族にとってとても大切で重要なことってことです。今回の葬儀では、担当者やスタッフの方々のおかげで、父を気持ち良く見おくれたと思います。

父を湯灌(ゆかん)するために別の葬儀場へ移動。湯船に横たわった父が、全身を洗われている。そんな姿を別室からガラスごしに眺める。私ならお風呂に入って、あの世に行きたい!と思ったので、費用増し増しになったけど(笑)チョイスして良かったと家族全員一致。おばあちゃん(母方)が手作りした着物の死装束に着替えて葬儀場へ戻りました。湯灌をしてもらっている間に式場の準備が完了。

通夜。
広い会場に36席の椅子。
ソーシャルディスタンスのためその半分の18席の椅子となっていたけど参列するのは、

母。弟。かみさん。私。
4人だけが見送る葬儀。
祭壇中央には、父の遺影。

“この写真にして良かった”とまたまた家族全員一致(^_^)

通夜が始まる前。葬儀社に紹介してもらったお寺の住職さんと初対面。話しやすくて、気さくな住職さんで、こちらが話しやすいような雰囲気を作ってくれて本当にありがたかった。戒名も“最後の文字を除いて”その場で一緒に考えた。
一文字目→父の人柄を表す文字
二文字目→男性を表す文字
三文字目→父の名前から一文字を使用
四文字目→「告別式に発表!」

この四文字目については、
私から“ご住職が私の父の遺影をみられて感じた文字でお願いします”とお願いしました。住職さんは、笑いながら快く“わかりました”と返事をしてくれました。

4人だけが見送る通夜は、住職さん、スタッフのみなさんのおかげで無事に終わりました。

そして、告別式が始まる前。
再び住職さんにご挨拶(御布施を含む)。今後の法要を住職さんにしてもらえることとなる。心からありがたいと思った。

そして、戒名の四文字目。

住職さんが考えたその四文字目は、涙がこみ上げてくるほど父を表している文字でした。父の戒名は、家族全員が喜ぶものとなったので本当に住職さんに感謝です。

告別式後すぐに初七日の法要を行い、また、故人を偲んで思い出の写真12枚がスライドショーでながれた。スクリーンに映し出される1枚1枚の写真に家族みんなが反応してくれたので嬉しかった。前日に遺影写真と共に、ハードディスクにあるフォルダ名を見ながら家族の思い出の写真12枚を探しまくってよかった(^^;

そして、家族4人と棺を乗せた縦長の豪華センチュリーは、京都市中央斎場へ向かいました。初めて来た斎場の施設は、巨大。
東西南北に1ヶ所ずつホールがあり、その各ホールに6つの火葬炉が配置されているとのこと。施設の利用にあたっては先着順となり多い時には、100近くの火葬が行われるそうです。父は京都市民なので2万円(京都市外なら10万円)。葬儀社が立替払いをしてくれ、後日請求されます。
斎場は、待合室も広くコロナ禍でも立ち会う遺族は多かった。喪服姿が占めるフードコート。券売機前の行列。鳴り響く“できましたよ~”の呼び鈴。ここでも世話役は大変だなって思ったし、生きるために食べる至極当たり前の光景が同じ敷地内でいとなまれていることに“生きてる”を実感した。
ちなみに、はいからうどん(550円)京乃笹寿し(小鯛、鮭、穴子600円)カレーライス(750円)ミックスサンド(750円)などでした。約2時間待って収骨。父の骨格は、しっかりしていた。初めて見たのど仏もキレイに残っていた。父の身に仏がいたことに父の生前が思い出されました。合掌。

父の葬儀が無事に終わりハイヤーで帰路についた。そして、実家に法要の祭壇が設置された。

通夜が行われる前の時間を利用して、実家を大掃除。祭壇を置くスペースの確保です。遺族はやることが多い。

設置後、今後の法要の流れや葬儀社への新規加入などの説明をしてもらい一旦終了。

ようやく、遺骨と遺影を前に、家族だけの時間を過ごした。

2日間。家族だけの葬儀となりました。
父が生前に言っていた葬儀のやり方で、喪主である母が決めた葬儀は、ずっと父を思うことができて、父とじっくりと向き合えた葬儀となりました。遺族としては、本当に良かったと思っています。

父の治療にあたっていただいた医療従事者の方々、葬儀関係者の方々のおかげで無事に終えることができました。
本当にお世話になり、ありがとうございました。


最後に、
お母さんへ。

お疲れさまでした。
お母さんの自然と笑う姿が見られる日をゆっくりと僕は待っています。
息子より。