いつものように(笑)
ゆる~く。
本屋さんにて、本棚を上から下へ一段一段、そして、左から右へ一歩一歩ゆっくりと背表紙だけを追っていく。
著者は、ほとんど見てません(^^;
今日は出会いがあるかなぁ~って感じです(笑)
額装師?
何?なに?ナニ?
初めて目にする文字。
本に手が伸びました(^_^;)
それが、谷瑞恵氏の《額装師の祈り 奥野夏樹のデザインノート》
表紙には、このように書かれていました。
こころの秘密を額装します。
彼女の作る額は、秘密も悲しみも包み込む。事故で婚約者を喪った額装師・奥野夏樹。彼女の元には風変わりな依頼ばかりやってくる。宿り木の枝、小鳥の声、毛糸玉にカレーポットなどを額装してほしいという依頼である。夏樹は額装の依頼品を通じて依頼人の心に寄り添い、時にその秘密を暴いていく。
五編の連作集。『額を紡ぐひと』が改題。
そして、ページをパラパラとすすめていく。
夏樹の仕事は額装師だ。女ひとりで、額縁作りのための木材を加工し、塗装から仕上げまでこなす。中身にふさわしいデザインをすることはもちろん、額に入れるために作品の補強や保存も手がけるし、飾る空間との相性も考えて、オーダーメイドの額縁を作る。
額縁。
恥ずかしながら、それを気にしたことがありません。主として、そこにおさめられている写真や絵に目をもっていってしまうからです。
なので、余計に読んでみたくなった。
そして、印象的な文章がありました。
自分の心に隠していたものを、額縁の中へおさめることで、ほんの少し重荷を下ろすことができるのだろうか。よろこびも後悔も、額縁の中にある。それを見つめて祈りに変え、ようやく、区切りをつけることができる。~省略~。額縁の内と外で、神聖な場所と俗世が接している。
ものすごく創造力を刺激するような表現に僕は思いました。
登場人物それぞれが抱える過去。
それが、額縁を通してプラスの方向に少しずつ進んでいく。色々なカタチで生きる。
何事も生きるため。
それを感じる書籍で、実写化しても面白くなるような予感が勝手にするんです(笑)
額装の描写もされてるんですけど、何せイメージできる頭がないので、映像に頼りたい気がするんですよ~(^_^;)
そして、毎度ですが、勝手に配役を決めて読みました。奥野夏樹役は、吉田羊さんです(笑)
奥野夏樹が作った額縁。
観てみたいです。
そして、
これからは、額縁にも気をとめてみたいです。