■オテサーネク Otesanek(チェコ、2000年)
監督:Jan Svankmajer ヤン・シュヴァンクマイエル
製作:Jaromir Kallista ヤロミール・カリスタ
原作:Jan Svankmajer ヤン・シュヴァンクマイエル
脚本:Jan Svankmajer ヤン・シュヴァンクマイエル
撮影:Juraj Galvanek ユライ・ガルヴァーネク
美術:Eva Svankmajerova エヴァ・シュワンクマジェロヴァ / Jan Svankmajer ヤン・シュヴァンクマイエル
132分の作品の、前半を観てもらいました。
『ひなぎく』の監督は女性でしたが、こちらは男性監督です。どちらもチェコの女性を描いているが(立場や年齢層は異なるが)、やはり視点の違いは感じられるだろうか?
いきなり水槽から赤ん坊をアミですくい取る屋台があったり、スイカを切ったら赤ん坊が入ってたりと、サイコホラー仕立てで進行する。不妊の夫妻の妄想かと思いきや、木のお化けが実体化していく。
いよいよオティークが生命を持ってからは、民話との平行が保たれ(子ども向けにアレンジされたおとぎ話ではなく、残酷な原-民話)、モンスターホラーのジャンルへ移行。主人公も、ホラーク夫妻から、少女アルジュビェトカへ移ってゆく。アルジュビェトカとオティークの交流物語となるのだ。とはいってもほのぼの系ではなく、オティークを世話するアルジュビェトカが、アパート住人のうち誰をオティークのエサにするかをくじで決めてゆくなど、不気味な場面満載。(なんと、くじの母集団にはアルジュビェトカの両親が真っ先に入れられるのだ!)
というわけで、ヤン監督にしては珍しくナンセンス色の薄い、正統ホラー映画。ちなみにオティークは、猫、郵便配達人、市の調査員のほか、アパートの住人3人を殺します。
セリフ、音楽など、ありがちなお約束に拘束されない、非ハリウッド的な芸術映像。21世紀を控えてもCGを使わずコマ撮りアニメで貫き通す手作りの特撮が新鮮だ。
シュヴァンクマイエル作品は、社会風刺物、純実験映像の短編をこれからいくつか観てゆくことにします。
監督:Jan Svankmajer ヤン・シュヴァンクマイエル
製作:Jaromir Kallista ヤロミール・カリスタ
原作:Jan Svankmajer ヤン・シュヴァンクマイエル
脚本:Jan Svankmajer ヤン・シュヴァンクマイエル
撮影:Juraj Galvanek ユライ・ガルヴァーネク
美術:Eva Svankmajerova エヴァ・シュワンクマジェロヴァ / Jan Svankmajer ヤン・シュヴァンクマイエル
132分の作品の、前半を観てもらいました。
『ひなぎく』の監督は女性でしたが、こちらは男性監督です。どちらもチェコの女性を描いているが(立場や年齢層は異なるが)、やはり視点の違いは感じられるだろうか?
いきなり水槽から赤ん坊をアミですくい取る屋台があったり、スイカを切ったら赤ん坊が入ってたりと、サイコホラー仕立てで進行する。不妊の夫妻の妄想かと思いきや、木のお化けが実体化していく。
いよいよオティークが生命を持ってからは、民話との平行が保たれ(子ども向けにアレンジされたおとぎ話ではなく、残酷な原-民話)、モンスターホラーのジャンルへ移行。主人公も、ホラーク夫妻から、少女アルジュビェトカへ移ってゆく。アルジュビェトカとオティークの交流物語となるのだ。とはいってもほのぼの系ではなく、オティークを世話するアルジュビェトカが、アパート住人のうち誰をオティークのエサにするかをくじで決めてゆくなど、不気味な場面満載。(なんと、くじの母集団にはアルジュビェトカの両親が真っ先に入れられるのだ!)
というわけで、ヤン監督にしては珍しくナンセンス色の薄い、正統ホラー映画。ちなみにオティークは、猫、郵便配達人、市の調査員のほか、アパートの住人3人を殺します。
セリフ、音楽など、ありがちなお約束に拘束されない、非ハリウッド的な芸術映像。21世紀を控えてもCGを使わずコマ撮りアニメで貫き通す手作りの特撮が新鮮だ。
シュヴァンクマイエル作品は、社会風刺物、純実験映像の短編をこれからいくつか観てゆくことにします。