■ロード・オブ・ザ・リング■ ……長すぎますって。エクステンデッド・エディションで観た俺が悪いんだろうけど。確かに映像は壮大だし、金かけてあるなあって感じだけど、なんか力ずくっていうか、もうちょいアート面の妙手はなかったものかね。絶対値は高いが密度が薄い、て感じ。いや、ホビットと人間のサイズの違いをああもうまく作り出した視覚効果にはそりゃ脱帽よ、だけど映画の質とは関係ないし。だってホビットサイズの人間って現実にいるわけなんでさほど超現実的な映像ってわけじゃないっしょ(実際いくつかのシーンではコビトや巨人の俳優を使って顔だけ差し替えたとのこと)。あとそりゃ映画的には、洞窟から橋にいたるあの一連のシーンは素晴らしかったよ、大ダコに棍棒巨人に鞭振りデーモンに、階段橋の倒壊シーンなんか圧倒されるビジュアルです。しかし全体みるとなんかこうねえ……、ウェットすぎるつーか、とくにこっちサイドの人ひとり死なすために延々とチャンバラってのはやめていただければと。御存知の通りチャンバラってよほど奇抜なアクションでも含まないかぎりあんま面白くないんで。ま、いずれにせよジャジャーンて感じの荘厳シンフォニーずくめで早くも飽きてきたってのが本音。こうあからさまに大河ドラマやられたんじゃなあ。あーぁこんな鬱陶しいのあとDVD4枚分も観なきゃなんないのかよ。
■ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔■ ……相変わらず長えなー。しかも前回の洞窟んとこみたいなモンスター臭濃い場面はナシときた。たるいねー。例により延々と続く刀に槍に弓矢の戦い。大金かけてんのはひしひし伝わるけどああいう城壁越しアングルはべつにこの映画で観なくってもさ。木の精たちがいよいよいっせいに出陣してくれたところはそりゃあもうわくわくしたし、大洪水もすっげービジュアルだったけど、いかんせんわりと短時間なんだな。あっさり。エクステンデッド・エディションなんだからああいう名物シーンを強調してくれないと。あとドラゴンがちょくちょく出てきたけどチョイ出が多すぎて有難味が薄れてきちゃったね。あのデッカイ象さんたちはこのあと出てきてくれるのかなあ。
■ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還■ さーてこいつは、この第3部だけは。ウムちょっとレベル違うかも。なんだよまた城壁越しの合戦かよとうんざりしたのもつかの間、今回はおっかない顔アップのドラゴンたちが空から攻撃するし火球飛ばすカタパルトなど新兵器もお目見えだしなんつっても象さん部隊が大挙出陣してくれたし! 広大バトル映像のぶっ飛びぶりには心底タマゲタ。馬も人もドラゴンにさらわれ象に踏み潰され、あのへんの描写は『ジュラシック・パーク』しっかり超えてるかも。大蜘蛛だの鷹だの現われてくれたのも嬉しいが、前2作に比べ新クリーチャーが少なかったのはやや残念だったかな。ゴースト軍団は意外と見せ場乏しかったし。あとエピローグがやたら長かったなァ。あんだけの大作ともなればクライマックス過ぎたからすぐ幕、てわけにゃいかないんだろうけど、グぇっぷ……計681分も我慢して見続けたこちらとしちゃ、最後すっぱりシャープに詰めてくれてりゃ第1部第2部込みの全印象も大改善されてたはずだがな。なにはともあれ第3部、相変わらず退屈場面が大半を占めていながら、ドラゴン+象さんの大活躍ゆえ超一級認定に余裕で値する作品でしょう。あそうそう、指を指輪ごと噛みちぎられちゃったりとか、〈ファンタジー〉の基準というかイメージからするとキツすぎる場面が含まれているのも、本作の評価を大幅UPさせる要因になってます。
■モンキー・キング 西遊記■ あの観音様、どお? とりあえず隙ッ歯なんで私ぁ萎えましたけど。西洋人の目から見ると東洋人なんて美女も凡女もあんま見分けつかんのだろうな。つかラブストーリー仕立てになってなきゃンナなことこっちも気にならんのに。でもそれが本質に食い込んでるってか、観音パワー喪失と愛の新パワーの関係ってのが? あと悟空が主人公であってほしかったけどね、あんな学者さんよりか。でもこれも今回の工夫ってか。どうもこの作品に関しちゃ俺、ないものねだり(というかあるべきものぎらい)の不満が多いような。だけど肝心のモンスターに関しちゃ譲れん。西遊記である以上もっと中国っぽい動物にすりゃよかったのに、麒麟とか玄武とか金毛九尾狐とか。はじめの虎で期待したぶん、竜は凡庸、妖怪たちは『ゴーストハンターズ』とさほど変わらずってんじゃ、フラストレーション溜まりました。てっきりあの法廷のバックにいた巨大獅子トカゲのペア像が動き出すかとドキドキワクワク期待してましたので。あ~あやっぱりないものねだりかい。
■ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔■ ……相変わらず長えなー。しかも前回の洞窟んとこみたいなモンスター臭濃い場面はナシときた。たるいねー。例により延々と続く刀に槍に弓矢の戦い。大金かけてんのはひしひし伝わるけどああいう城壁越しアングルはべつにこの映画で観なくってもさ。木の精たちがいよいよいっせいに出陣してくれたところはそりゃあもうわくわくしたし、大洪水もすっげービジュアルだったけど、いかんせんわりと短時間なんだな。あっさり。エクステンデッド・エディションなんだからああいう名物シーンを強調してくれないと。あとドラゴンがちょくちょく出てきたけどチョイ出が多すぎて有難味が薄れてきちゃったね。あのデッカイ象さんたちはこのあと出てきてくれるのかなあ。
■ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還■ さーてこいつは、この第3部だけは。ウムちょっとレベル違うかも。なんだよまた城壁越しの合戦かよとうんざりしたのもつかの間、今回はおっかない顔アップのドラゴンたちが空から攻撃するし火球飛ばすカタパルトなど新兵器もお目見えだしなんつっても象さん部隊が大挙出陣してくれたし! 広大バトル映像のぶっ飛びぶりには心底タマゲタ。馬も人もドラゴンにさらわれ象に踏み潰され、あのへんの描写は『ジュラシック・パーク』しっかり超えてるかも。大蜘蛛だの鷹だの現われてくれたのも嬉しいが、前2作に比べ新クリーチャーが少なかったのはやや残念だったかな。ゴースト軍団は意外と見せ場乏しかったし。あとエピローグがやたら長かったなァ。あんだけの大作ともなればクライマックス過ぎたからすぐ幕、てわけにゃいかないんだろうけど、グぇっぷ……計681分も我慢して見続けたこちらとしちゃ、最後すっぱりシャープに詰めてくれてりゃ第1部第2部込みの全印象も大改善されてたはずだがな。なにはともあれ第3部、相変わらず退屈場面が大半を占めていながら、ドラゴン+象さんの大活躍ゆえ超一級認定に余裕で値する作品でしょう。あそうそう、指を指輪ごと噛みちぎられちゃったりとか、〈ファンタジー〉の基準というかイメージからするとキツすぎる場面が含まれているのも、本作の評価を大幅UPさせる要因になってます。
■モンキー・キング 西遊記■ あの観音様、どお? とりあえず隙ッ歯なんで私ぁ萎えましたけど。西洋人の目から見ると東洋人なんて美女も凡女もあんま見分けつかんのだろうな。つかラブストーリー仕立てになってなきゃンナなことこっちも気にならんのに。でもそれが本質に食い込んでるってか、観音パワー喪失と愛の新パワーの関係ってのが? あと悟空が主人公であってほしかったけどね、あんな学者さんよりか。でもこれも今回の工夫ってか。どうもこの作品に関しちゃ俺、ないものねだり(というかあるべきものぎらい)の不満が多いような。だけど肝心のモンスターに関しちゃ譲れん。西遊記である以上もっと中国っぽい動物にすりゃよかったのに、麒麟とか玄武とか金毛九尾狐とか。はじめの虎で期待したぶん、竜は凡庸、妖怪たちは『ゴーストハンターズ』とさほど変わらずってんじゃ、フラストレーション溜まりました。てっきりあの法廷のバックにいた巨大獅子トカゲのペア像が動き出すかとドキドキワクワク期待してましたので。あ~あやっぱりないものねだりかい。