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バレエ「くるみ割り人形」を観る

2023年12月23日 | オペラ・バレエ

テレビで放送されていたニュー・アドベンチャーズ公演、マシュー・ボーンのバレエ「くるみ割り人形」を観た。やはりクリスマスシーズンなので一度は観なければと思った。

振付・演出:マシュー・ボーン
音楽:チャイコフスキー

<出演>
クララ:コーデリア・ブレイスウェイト
くるみ割り人形:ハリソン・ドウゼル
シュガー/プリンセス・シュガー:アシュリー・ショー
フリッツ/プリンス・ボンボン:ドミニク・ノース
ドロス婦人/クイーン・キャンディー:デイジー・メイ・ケンプ
ドロス博士/キング・シャーベット:ダニー・ルーベンス
  

管弦楽:ニュー・アドベンチャーズ管弦楽団
指揮:ブレット・モリス

収録:2022年1月21日 サドラーズ・ウェルズ劇場(ロンドン)

このくるみ割り人形は通常のものとは違ってマシュー・ボーンが描くオリジナル・ストーリーとなっている。そのあらすじをテレビを見た範囲で書くと(正確ではない)、

  • クララは孤児院で暮らす少女、クリスマス・イブの夜に孤児院の寄付者からかクリスマスプレゼントの人形をもらう
  • しかし孤児院を運営しているドロス夫妻は寄付者が去るとプレゼントを取り上げ捨ててしまう
  • 夜12時になると人形が人間大の動く人形になって戻ってきてクララたちと踊り、ドロス夫妻が出てくるとみんなで夫妻を懲らしめる、そして人間になった人形とクララは冒険の旅に出る
  • 旅の行き先はポップでカラフルな夢の世界で、最初は凍った池の場面、次にスウィートランドに行く、そこで孤児院にいたドロス夫妻やシュガー、フリッツといった人たちが別の人物になって表れ、クララたちと踊る
  • クララは人間になった人形に惹かれるが、その人間になった人形はプリンセス・シュガーと結婚してしまいショックを受ける
  • 最後にクララは孤児院に元の姿になって戻ってくる、そこでベッドに寝ていたのは人間になった人形であった、2人はそこで結ばれ旅立っていく

このバレエを観た印象を述べてみよう

  • ストーリーが通常のものと違うが特に違和感はなかった、それなりに面白いと思った
  • サドラーズ・ウェルズ劇場というのはちょっと調べてみるとダンス、特にコンテンポラリーダンスなどを上演する劇場であり、このバレエの振付けを見てもバレエというよりダンスという感じがしたので上演劇場もROHなどではなく、このような劇場になったのだと思った
  • 演出のマシュー・ボーンはウィキによればダンスやミュージカルの演出家であり、バレエの古典作品にも新解釈を加えているとなっている、このくるみ割り人形もまさに新解釈を加え、バレエとダンスの境界線を行く作品に仕上げていると言えよう、また、ニュー・アドベンチャーズというのはマシュー・ボーズが作った会社でダンス公演を主な事業としていたが現在は解散しているとのこと
  • 演出、証明、衣装など全てカラフルで良い、楽しめる
  • 出演者では、前半の孤児院の場面でのドロス夫妻が目立った活躍をしていたと思った、コスチュームなど尖った特徴を出しており非常に良かった

上演時間も2時間程度で長くなく、クリスマスに楽しむには良い演目でしょう。

 

 



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