『待つわ』A Time for Waiting by H.L.Welch
ジーンとデイックは暗い夜道を寄り添って歩いていた、ほとんど押し黙ったまま。
④デイックはジーンの手を取って上着のポケットに入れておくだけで十分だった。ジーンの手は彼のがっしりした若い指にじっと握られたままになっていた。このようにして、風すら吹かない春の夜道を黙々と歩いているだけで十分だった。(続く)
原文:④It was enough for Dick to take Jean's hand in his and place it, still enclosed by his strong young fingers, in his jacket pocket. It was enough to walk quietly like that through the breathless spring night.
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