花咲く丘の高校生

平成時代の高校の授業風景を紹介したり、演歌の歌詞などを英語にしてみたり。

バレリーナたちのVとZ 

2022-03-18 | 日記
これは意味深だ

ケース① Victory over Z  (Zに勝利す)
ケース② Victory by Z     (Zによる勝利=Zが勝利す)
ケース③ Victory of Z  素直に読めば、「Zが勝つ」だが、  
     研究社の新大英和辞典に「the love of God 神を愛すること」とある
     から、Victory of Zは、「Zに勝つこと」とも解せなくはない。


           
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初恋ショートショート - 10

2022-03-16 | 翻訳
『待つわ』⑩

 月夜の裏庭でリラの薫りに包まれてキスを交わしたジーンとデイック。ジーンの家の裏口で二人は別れた。
 ⑩ジーンは入り口の窓ガラスに額を当てて思っていた、「凄く素敵だったわ。とっても凄く素敵だったわ・・・」彼女は深く息をついて、まるで夢遊病者みたいな感じで階段をよじ上って、台所のドアを開けた。
 電燈の眩しい光にぎょっと驚いて、彼女の目はそれに抗(あらが)ってぱちくりした。彼女の母親とお隣のキングさんが台所のテーブルでコーヒーを飲んでいた。ジーンは一瞬、後ろの物陰に身を隠そうと思ったのだが、二人に向かって笑顔をつくった。(続く)

A Time for Waiting by H. L. Welch  舞台は1950年頃のKenmore, New York
原文⑩ She stood in the hall with her head against the window pane thinking,
"How wonderful, how very wonderful..." She sighed deeply and mounted the stairs feeling as though she were in a trance.  She opened the kitchen door. 
      the shock of the electric light's glare startled her and her eyes blinked in protest. Her mother and Mrs. King from next door sat at the kitchen table drinking coffee. Jean wanted to draw back into the protective shadow behind her  but she smiled at them both.
 
 
 
 
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初恋ショートショート-11

2022-03-15 | 翻訳
『待つわ』-⑪
 
 月夜の晩、二人はリラの木陰でキスをした。
 キッスの余韻に酔いしれたまま、ジーンは勝手口から そっと家に入った。母さんが もう寝ていてくれればいいのだが、と願いながら。
 台所のドアを開けると電燈の光で目がくらんだ。目をしばたきながら よく見ると、母さんとお隣のキング夫人がコーヒーを飲んでいた。
⑪「ハロー、ママ;ハロー、キングさん。そんな所で お二人いったい何していらっしゃるの?」
 母親は薄い唇を歪めて、鋭い口調で言った「それは私の言いたい台詞よ、お嬢ちゃん。今夜はキングさんと私、たまたま 二人で映画に行ったのよ。一時間ばかり前に戻ってきたのよ」
 キングさんは、その太い両足を心地よさそうに開いて、ジーンの母親に目配せしながら言った「ねえ、今日あの娘(こ)たちを見たでしょ!」そしてジーンの方を向いて、「あれは何だったのかしらね、ジェニー、ほんのスプーニング(いちゃいちゃ)なの? いいえ、この頃巷で言うスムーチング(抱擁)だったわ!」(続く)
 
原文⑪ ”Hello, Mamma;  hello, Mrs. King,” she said, "What are you two doing up?"
 Her mother's thin lips twitched and she said sharply, "I might say the same to you, miss. It just happens Mrs. King and I went  to the show ourselves tonight. We got home near an hour ago." 
  Mrs. King,   her heavy legs spread comfortably apart,  said with a wink at Jean's mother, "Oh, you know these kids today!"  She turned to Jean, "what was it, Jeannie, a little spooning?  Noー smooching they call it today!"


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初恋ショートショート-12

2022-03-15 | 翻訳
『待つわ』-⑫

 ジーンは裏庭のライラックの木陰でデイックとキスをして、その余韻を残したまま台所に入って行くと、母親とコーヒーを飲んでいたキング夫人が言った、「今どきの娘(こ)って、男とspooningっていうか, smoochingしてるのよ。知ってる?」
⑫ジーンはその言葉に思わず怯(ひる)んだ。それは彼女が知っているどんな言葉とも関係がないように思えた。それは、このむっとする小さな台所にいるでぶちんのキングさんしか使わない言葉だった。母親とキングさんはジーンが口を開くのを待っていた、母親は口をすぼめて、キングさんは だらしない唇でにたにたしながら、待っていた・・・(続く)
原文⑫ Jean recoiled involuntarily at the words. They seemed to have no connection to anything she knew. They belonged with fat Mrs. King in this stuffy little kitchen. Her mother and Mrs. King were waiting for her to speak, her mother's mouth pursed,  Mrs. King's lips loosely smiling, waiting...





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初恋ショートショート-13

2022-03-15 | 学校教育
『待つわ』-⑬

 あらすじ:満月の夜、リラの木陰で彼と接吻を交わして家に帰ると、母さんとお隣のキングさんがコーヒーを飲んでいた。母親に問い詰められてジーンは答える。

⑬ジーンは、「二人でサム店に寄ってソーダを飲んだわ。何人かの仲間もいたわ」 と口を濁した。踵(きびす)を返してこの部屋から逃げ出せればいいんだが・・・
「あのね、私、今夜、彼氏が誘いに来たのを見ましたわよ、」と またキングさんがジーンの母親に話していた。「彼って本当に素敵な子だと思いましたわ。でも、問題は あなたが彼を信じられるかよ。いつも言うんですけどね、デニスさん、トミーが生まれたとき、私、女の子なら良かったのにって思いましたの。でも、お蔭さまで、今では 心配ごとが無くって 安心ですわ。ね、お分かりでしょ!」(続く)
原文1-⑬ "We  stopped at Sam's for a soda. Some of the kids were there," she answered vaguely.  If she could only turn and run from this roomー
 I saw Jean's fellow call for her tonight, you know,"  Mrs. King was talking to Jean's mother again.  "I thought he was really a cute boy. Only thing is, can you trust him?  I often say, Mrs. Dennis, when my Tommy was born, I wished he was a girl, but now I thank God I don't have no worries ーwell you know!"

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