国民投票で欧州連合(EU)からの離脱が決まった英国で、離脱交渉を担う次期首相選びが始まっている。
最有力とされるのは離脱派をリードした与党・保守党のボリス・ジョンソン前ロンドン市長だが、党内の残留派も巻き返しを狙う。国連安全保障理事会や主要7カ国(G7)首脳会議でも重責を担う英国の指導者が誰になるのか。
国際社会が注視している。
国民投票で残留を訴えてきたデービッド・キャメロン首相は24日、「私は、次の目的地に向けて国のかじ取りをする船長にはふさわしくない」と語り、辞意を表明した。
次の「船長」は誰か。最も近いと目されるのが、下院議員のジョンソン氏だ。EUの官僚主義や移民流入を厳しく批判して離脱を主張。「主権を取り戻せ」と訴えて勝利の立役者となった。離脱派の先頭に立つこと自体が、キャメロン氏を追い詰め、次期党首になるための戦略だった。
ざんばらの金髪に過激な言動で、カリスマ的な人気を誇る。2012年のロンドン五輪を成功させ、「ボリス」というだけで国民誰もが分かる存在になった。
「庶民の代弁者」を自任し、普段は自転車で移動する。巧みな話術やエリート批判の姿勢は米大統領選で共和党候補になるトランプ氏に重ねられ、「英国のトランプ」とも呼ばれる。
以上、朝日新聞
>EUの官僚主義や移民流入を厳しく批判して離脱を主張。「主権を取り戻せ」と訴えて勝利の立役者となった。
下院議員のジョンソン氏が英国の次期首相であり、英国のトランプと呼ばれている。
おそらく、EUの官僚主義と戦う人物となるだろう。
世界的に一部のエリートが支配する構造に対する反発が連鎖しているように思える。