【工芸品ショップ 泉亀(いずかめ)】の店主のブログ

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不思議な縁。

2015-10-28 10:00:00 | 日記

富山県の家内の実家には、敷地内に倉庫があります。


いつもは、コンバインや田植え機や車庫として使われています。



また倉庫内の隅には、こんな機械が。







収穫した籾の乾燥機だそうです。私もどうやって使うのかは聴いていませんが、精米前に作業するそうです。



そして、その横には、こんなものが・・・。






今は全く使っていませんが、亡くなった祖父が使っていた、木工用の加工機械だそうです。


そういえば、その周りに、木材の端材がたくさん並べてあるなあと感じていました。



祖父は、家内が私と結婚する数年前まで健在で、ここで木工所を営んでいたそうです。 



注文があれば、家具や、椅子なども加工して納品していたと聞きました。 かなり器用な人だったみたいです。



しかし、結構、実直な性格で、かつては鉄工所に勤務していましたが、「自分は、こんなに給料をもらうだけの仕事はしていないので


このまま雇ってもらっていたら逆に申し訳ない。」と職場の上司に言って、退職したそうです。



それからは、木工所の仕事から、田畑の仕事、植木の剪定など、朝早くから夜遅くまで働いたそうです。


また人にも厳しく、口癖は「勉強しろ!」だったそうです。



その祖父に嫁いだ祖母も、戦時中だったため、出征中の祖父の元に嫁いできたそうです。どんな人か全く知らないまま嫁いできて、


数ヵ月後に戦地から帰宅した祖父と初めて対面したそうです。 それからは、祖父と一緒に、よく働いたそうです。



祖父があまりにも厳しいので、子供たちも、祖父の陰口を言っていたそうなのですが、その際も、祖母は毅然とした態度で、


「んな事、言うんやないが!(そんな事、言うもんじゃない)」と嗜めたそうです。


自分は、一切、祖父の悪口は言わず、いつも「良い人で、よくしてもらっている。」と言い続けたそうです。



その祖父の木工所での仕事風景を見ながら、家内は育ったそうです。



私も、幼少の頃、銘木団地で、木に囲まれながら、育ったので境遇はよく似ています。



その私が、今、銘木工芸品に携わり、家内が、その仕事を理解し、協力してくれています。有難い事です。


そんな家内を見守り続けてくれた祖父母に感謝しています。





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