※ 名・来歴・年齢 ※
陳到《ちんとう》(あざなを叔至《しゅくし》)。
豫洲の汝南《じょなん》出身。
正史三国志においては、趙雲と並び称された人物として名が挙がるのみで、詳しい事績は全く不明。
そこで奇想三国志では「趙雲の副将」ということにした。
袁紹軍に参加していたが、官渡の戦いのどさくさに、趙雲より直々にスカウトされて、劉備の家臣となった。
以来、趙雲の陰にひっそりと存在し、その活動を支えている。
武芸の腕もたつが、事務能力も高い。
地味だが、オールマイティーな男である。
とぼけたところもあるが、人当たりは悪くない。
家にこわーいお嫁さんがいるが、この嫁と娘たちを守ることを陳到は第一義にしており、出世して妻を変えるとか、妾を増やす、なんてことは欠片も考えていない。
ちなみに、この、こわーいお嫁さんは、過去に書いた作品では「田豊の娘」で「袁譚の愛人」で、細作を使って袁譚のために働いている女性、という設定にしていた。
紆余曲折あり、この女性は陳到の妻になる。
その話をリメイクして発表しなおす予定だったのだが、孔明があまり絡まない話ということもあり、今回の「英華伝シリーズ」では発表予定はなくなってしまった。
短編の「陳叔至と臥龍先生の手記」にチラッと出てくる奥さんがそれである。
いつか現シリーズに登場するかもしれない。
陳到の年齢は、趙雲とほぼ同じ。
しかし家庭を持っているためか、たいへん所帯じみており、実年齢より老けて見える。
※ 容姿 ※
初対面で彼に会って、ていねいに挨拶をかわしたとする。
そして、次の日にちがう場所でまた会っても、たぶんもう、「叔至どのは、こんな顔だったかな?」と自信を無くしているはずである。
それほど、特長らしい特長の乏しい風貌をしている。
目だってナンボの武将のなかにあり、陳到だけは「趙雲の陰に隠れて、そこそこの武勲をたてて、一家が食えていればそれでいい」という男なので、自分を飾ることもしなければ、目立たせることもしない。
それを勘違いして、「あのひとはいつも飾らなくて立派だ」と褒めてくれる人もチラホラいる。
中肉中背で、細面。
みなと同じような髪形をしていて、似たような服を着て、似たような髭を生やし、似たような歩き方をして過ごしている。
もちろん、本人は目立たないよう、けんめいに世間に合わせているのであり、おかげで流行にくわしい。
※ 持ち物・服装 ※
身だしなみを整える櫛と、趙雲と同じく育ちの良さを見せて、手巾を忘れない。
袁紹のもとで細作として働いていたなごりで、兵卒たちからくまなく情報を集めるのを趣味としており(部隊内の人間関係のいざこざ、噂話、恋愛話、なんでも掌握しては、何に生かすでもなく楽しんでいる)、火の焚かれているところにひょっこりやってきては、妻お手製のもちを取り出して焼き、それと交換に情報を入手する。
うまいお手製のもちは、趙雲の部隊では、ひそかに「叔至のエサ」と呼ばれている。
※ 長所・短所 ※
趙雲が直々にスカウトした男だけあり、武芸の腕は天下一品。
おなじ武器で、同じ条件をそろえ、趙雲と差しで戦った場合、両者はほぼ互角になるだろう。
身のこなしがおそろしく早く、相手の動きをうまく利用して跳ね飛ばす戦法をとる。
しかし、これほどの腕前ながら、天下のために戦おうという気持ちはみじんもない。
もちろん、大っぴらにそうだとは言えないでいるが、かれの大切にしたいのはあくまで自分の一族のみで、極端な話、ほかは自分の一族の害にならないかぎり、どうでもいいのである。
利己的と言えば利己的だが、しかし、家族を大切にできない者に、天下万民を愛せるか、ということを考えると、なかなか陳到が人格者に見えてくる不思議。
※ 願いと夢 ※
妻がご機嫌で暮らしてくれること。
家に娘しかいないが、この娘たちがいい婿をとって家を盛り立ててくれること。
のちに娘は四人にまで増える。
長女の銀輪《ぎんりん》と、次女の頂華《ちょうか》が、今後活躍予定である。
※ 好きなもの・嫌いなもの ※
好きなものは妻の手料理。
胃袋をがっちりつかまれているため、よそで食事をしても、「食べた気がしない」とこぼすほど。
なので、城下の酒場でみなと飲む、ということをめったにしない。
嫌いなものは出世争い。
事情を知らないものは、出世したくない陳到を馬鹿にしてくる。
本人としては素知らぬ顔をしているものの、やはり負の感情をぶつけられるのは面白くない様子。
とはいえ、上役の趙雲も、「趙雲にはずっとそばにいてほしい」という劉備のたっての願いから、戦場での活躍が限られているということもあり、おたがい出世コースから外れているということで、仲間がいてうれしいなと思っている。
(しかし、陳到はその後、出世せざるをえなくなっていく……)
※ 信条 ※
目立たず、好きなように、生き抜く。一族みんなで。
※ 謎 ※
史書では謎の人なので、好き勝手に設定してしまった。
ちなみに、筆者のイメージで近いのは、「必殺!シリーズ」の中村主水である。
というより、藤田まこと氏の飄々とした感じが出せていたらいいなと書いていて思う。
※ 家族、そしてこれから ※
のちに白耳兵なる集団を率いて活躍することになる。
入蜀してから、美少女に育ち、若者たちのあこがれの的となる娘たちに右往左往する父親として、これからも活躍する予定。
こうご期待!
陳到《ちんとう》(あざなを叔至《しゅくし》)。
豫洲の汝南《じょなん》出身。
正史三国志においては、趙雲と並び称された人物として名が挙がるのみで、詳しい事績は全く不明。
そこで奇想三国志では「趙雲の副将」ということにした。
袁紹軍に参加していたが、官渡の戦いのどさくさに、趙雲より直々にスカウトされて、劉備の家臣となった。
以来、趙雲の陰にひっそりと存在し、その活動を支えている。
武芸の腕もたつが、事務能力も高い。
地味だが、オールマイティーな男である。
とぼけたところもあるが、人当たりは悪くない。
家にこわーいお嫁さんがいるが、この嫁と娘たちを守ることを陳到は第一義にしており、出世して妻を変えるとか、妾を増やす、なんてことは欠片も考えていない。
ちなみに、この、こわーいお嫁さんは、過去に書いた作品では「田豊の娘」で「袁譚の愛人」で、細作を使って袁譚のために働いている女性、という設定にしていた。
紆余曲折あり、この女性は陳到の妻になる。
その話をリメイクして発表しなおす予定だったのだが、孔明があまり絡まない話ということもあり、今回の「英華伝シリーズ」では発表予定はなくなってしまった。
短編の「陳叔至と臥龍先生の手記」にチラッと出てくる奥さんがそれである。
いつか現シリーズに登場するかもしれない。
陳到の年齢は、趙雲とほぼ同じ。
しかし家庭を持っているためか、たいへん所帯じみており、実年齢より老けて見える。
※ 容姿 ※
初対面で彼に会って、ていねいに挨拶をかわしたとする。
そして、次の日にちがう場所でまた会っても、たぶんもう、「叔至どのは、こんな顔だったかな?」と自信を無くしているはずである。
それほど、特長らしい特長の乏しい風貌をしている。
目だってナンボの武将のなかにあり、陳到だけは「趙雲の陰に隠れて、そこそこの武勲をたてて、一家が食えていればそれでいい」という男なので、自分を飾ることもしなければ、目立たせることもしない。
それを勘違いして、「あのひとはいつも飾らなくて立派だ」と褒めてくれる人もチラホラいる。
中肉中背で、細面。
みなと同じような髪形をしていて、似たような服を着て、似たような髭を生やし、似たような歩き方をして過ごしている。
もちろん、本人は目立たないよう、けんめいに世間に合わせているのであり、おかげで流行にくわしい。
※ 持ち物・服装 ※
身だしなみを整える櫛と、趙雲と同じく育ちの良さを見せて、手巾を忘れない。
袁紹のもとで細作として働いていたなごりで、兵卒たちからくまなく情報を集めるのを趣味としており(部隊内の人間関係のいざこざ、噂話、恋愛話、なんでも掌握しては、何に生かすでもなく楽しんでいる)、火の焚かれているところにひょっこりやってきては、妻お手製のもちを取り出して焼き、それと交換に情報を入手する。
うまいお手製のもちは、趙雲の部隊では、ひそかに「叔至のエサ」と呼ばれている。
※ 長所・短所 ※
趙雲が直々にスカウトした男だけあり、武芸の腕は天下一品。
おなじ武器で、同じ条件をそろえ、趙雲と差しで戦った場合、両者はほぼ互角になるだろう。
身のこなしがおそろしく早く、相手の動きをうまく利用して跳ね飛ばす戦法をとる。
しかし、これほどの腕前ながら、天下のために戦おうという気持ちはみじんもない。
もちろん、大っぴらにそうだとは言えないでいるが、かれの大切にしたいのはあくまで自分の一族のみで、極端な話、ほかは自分の一族の害にならないかぎり、どうでもいいのである。
利己的と言えば利己的だが、しかし、家族を大切にできない者に、天下万民を愛せるか、ということを考えると、なかなか陳到が人格者に見えてくる不思議。
※ 願いと夢 ※
妻がご機嫌で暮らしてくれること。
家に娘しかいないが、この娘たちがいい婿をとって家を盛り立ててくれること。
のちに娘は四人にまで増える。
長女の銀輪《ぎんりん》と、次女の頂華《ちょうか》が、今後活躍予定である。
※ 好きなもの・嫌いなもの ※
好きなものは妻の手料理。
胃袋をがっちりつかまれているため、よそで食事をしても、「食べた気がしない」とこぼすほど。
なので、城下の酒場でみなと飲む、ということをめったにしない。
嫌いなものは出世争い。
事情を知らないものは、出世したくない陳到を馬鹿にしてくる。
本人としては素知らぬ顔をしているものの、やはり負の感情をぶつけられるのは面白くない様子。
とはいえ、上役の趙雲も、「趙雲にはずっとそばにいてほしい」という劉備のたっての願いから、戦場での活躍が限られているということもあり、おたがい出世コースから外れているということで、仲間がいてうれしいなと思っている。
(しかし、陳到はその後、出世せざるをえなくなっていく……)
※ 信条 ※
目立たず、好きなように、生き抜く。一族みんなで。
※ 謎 ※
史書では謎の人なので、好き勝手に設定してしまった。
ちなみに、筆者のイメージで近いのは、「必殺!シリーズ」の中村主水である。
というより、藤田まこと氏の飄々とした感じが出せていたらいいなと書いていて思う。
※ 家族、そしてこれから ※
のちに白耳兵なる集団を率いて活躍することになる。
入蜀してから、美少女に育ち、若者たちのあこがれの的となる娘たちに右往左往する父親として、これからも活躍する予定。
こうご期待!
★ 最後まで読んでくださったみなさま、ありがとうございます!(^^)!
ブログ村に投票してくださった方もありがとうございましたー、とっても励みになっております!!
さて、設定集ですが、これからもコツコツ更新しようと思っています。
ただ、昨年に発表した「劉備」「関羽&張飛」は原稿がイマイチのため、こちらも差し替えをかんがえています。
この三兄弟、イメージはがっちり決まっているのですが、それを文章化すると、一般的なイメージを詰め込んだだけのつまらない読み物になってしまうから不思議!
なんとか面白い読み物に仕上げたいと思っています。
苦戦しているので、その前に三兄弟の記事をいったん削除して、「胡済」や「麋竺」を更新するかもしれません。
そのさいは、また連絡いたしますねー!(^^)!
ではでは、また次回をおたのしみにー(*^▽^*)