明けましておめでとうございます。
今年も、無事新年を迎えることができた。
昨日、今年初の登山をした。といっても、近所の山、六甲縦走路の東の端、譲葉山、行者山へと続く途中の小さな峰。標高400mぐらいかな。
それでも、晴れた日には、丹波の山々、生駒山、葛城山、金剛山、二上山、大阪のビルディング街、大阪湾、遠く紀州の山々まで一望できる。雨上がりのときには、大阪平野全体にかかる虹を見たこともある。
今年のお正月は、各地、記録的な暖かさだと言っていたが、薄着ででかけても、大汗をかいた。
久しぶりの山道なので、ちょっと関節が痛み、息があがったが、すぐに足も慣れ、呼吸も整った。
山頂でいつものように般若心経を唱えて、谷沿いに降りてきた。いつも取るコースは、このほかに尾根沿いのコースもあって、こちらはやや岩が多くて足元注意のコース。
谷沿いを降りたのには理由がある。お正月のお花の材料、松、笹、ナンテン、ユズリハ、ウラジロを採取するためだ。
いつも、このコースを歩いて、お正月の花材をいただいている。
ウラジロが生えている場所は、この山歩きで知り合った植物博士ばりの知識をもつご老人に教えてもらった。
今年の暖かさが異常だというのが本当だと思ったのは、もう花を開いているコバノミツバツツジの株を見たときだ。
汗びっしょりになっての初登り、とても気持ちがよかった。
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大みそかから元日は、実家に泊まった。空き家になっているが、両親亡き後、毎年、この家で年を越すことにしている。
昨年秋は、産消提携運動のグループ「求める会」の収穫感謝祭やらなにやらで忙しく、実家の風通しや草抜きをサボっていたので、とても気になっていた。家中の窓を開け、掃除をした。
昨年秋、母の5年祭、父の3年祭をやったとき、両親の写真がまだ床の間に飾ってあったのを、曽祖父母たちの写真が並んでいる鴨居に移して欲しいと弟に頼んだが、その通りに、鴨居に両親の写真があったので、うれしかった。この弟の家族が、仕事が一段落してから、この家に住むことになっている。
元日、神棚の水、酒、お米を替えて、大祓の祝詞をあげる。そのあと、お墓に行って、ていねいに掃除をして、花を替えて、般若心経をあげる。
昼過ぎに弟夫婦がやってきた。私が用意してきたお雑煮と弟夫婦が持ってきたお寿司で、新年の食事をする。
庭に出て、庭木の剪定の相談をする。一昨年までは、植木屋さんに頼んでいたが、昨年からは弟夫婦が道具をそろえて、手入れをしている。
いつも甘くて大きな実をたくさんつけるキンカンが、今年は小さくて、味ももうひとつだ。
1年おきにしか実をつけない柚子は、とげだらけの枝を高く伸ばしている。
とりあえず、柚子と、やたらに伸びたコノデガシワの枝を、高枝切りばさみで切った。
弟が買った草刈り機も試したが、私の力では、長く作業をするには重たい。鎌と芝刈りばさみでやるのが、いちばんいいようだ。
父が亡くなって、いかに父がきめ細やかに庭の手入れをしていたかが、あらためて分かった。
父は、立って庭仕事ができなくなっても、椅子に坐って、草抜きをしたり、切り落とした枝を、堆肥になりやすいように、はさみで小さく切ったりしていた。
施設に入ってからは、そういう仕事ができなくなった。できうれば、最後まで、庭仕事をさせてあげたかったとしきりに思う。