地震のショックか、介護の疲れが出たのか、立て続けに、腰痛と高熱に見舞われ、3日間、般若心経50回を実行できなかった。これぐらいのことも継続できない自分が情けない。
いつもお世話になっている鍼灸院と漢方医の先生のおかげで、何とか病状は改善に向かっている。
今日、「ティク・ナット・ハン日本ツアー2011」というサイトで、今回の地震について、ティク・ナット・ハン師からのメッセージを読んだ。
ティク・ナット・ハン師は、ベトナムの禅僧で、Engaged Buddhism(社会参加仏教)の提唱者だ。
ベトナム戦争の時には、北ベトナム・アメリカのどちら側にもつかず、戦争孤児たちの支援、戦争被害者の救済、死体の回収、反戦など、非暴力の社会活動を実践した。その思想は、アメリカのキング牧師にも影響を与えたと言われている。
パリ和平会議に仏教代表者として参加したが、ベトナム政府に帰国を拒まれ、以後、フランスを拠点に活動している。
欧米では、ダライ・ラマ14世とともに、人々の尊敬を集め、大きな影響力を持つ人だ。
そのメッセージを転載する。
「今回の悲劇で亡くなった多くの方のことを想うと、ある部分、あるかたちで我々自身も亡くなったのだと痛切に感じます。
人類の一部の苦しみは、全人類の苦しみです。また、人類と地球はひとつの身体です。そのひとつの身体の一部に何かが起きれば、全身にも起こります。
このような出来事は、命のはかなさ(無常)を我々に思い起こさせてくれます。お互いを愛し合い、助け合い、人生の一瞬一瞬を大事に生きることが、我々にとって一番大切なんだと。それが無くなった人々へのなによりもの供養です。彼らが我々の中で美しく生き続けられるように生きるのです。
フランス、そして世界各国のプラムヴィレッジ寺院(瞑想センター)から、僧、尼僧、在家者の皆さんがともにお経をあげ、日本のみなさんに平安、癒し、保護のエネルギーを送り続けています。
みなさまのためにお祈りしています。」
ティク・ナット・ハン師は、今年4、5月に来日される。
師のお話を聞ける機会があればよいと思っている。