この間、いろいろなことがあって、ブログどころではなかった。
まず、腰を痛めた。自宅に帰って、ベランダの植物たちに水をやり、虫に食われ放題になっていたバジルの虫取りをやっていたら、立ち上がったとたんに腰を伸ばすことができなくなった。
ぎっくり腰ではない。とにかく前にも後ろにも、腰を動かすことができない。一晩中我慢して、いつもかかっている鍼灸院に行くと、身体がすごく冷えていると言われた。
思い当たることは、数日前に、実家に帰る電車の冷房が効き過ぎていたうえに、天井から強い風が吹き付ける席だったので、冷凍庫なみに寒かったことだ。その後に、バジルの虫取りで前かがみの不自然な姿勢を長時間続けたのがいけなかったのか。
鍼灸院にしばらく通って腰痛がましになったころ、首がかゆくて鏡を見たら、じんましん様の湿疹が広がっていた。喘息に苦しめられて以来、通っている漢方医に行ったら、昨年も同じころにじんましん様の湿疹で受診していて、軟膏と煎じ薬を処方してもらった。
鍼灸院の先生によると、夏至を過ぎると天地の気が陽から陰に転じ、身体の気の流れのバランスが崩れやすい、世間が暑くなる夏至以降こそ、身体を冷やしてはいけない、冷たいものや、冷房などで身体を冷やさないようにしなければいけないそうだ。
体調がようやく戻りつつあった先週火曜日、デイサービスから帰ってきて相撲を見ていた母が、気分が悪いと言い出し、嘔吐、痙攣を繰り返した。救急車の中では、体温が38.9℃、血圧も180近くあった。病院に着くと、当直のベテランらしい医者が診てくれて、胆のう炎か、尿路感染が考えられるという。
病院で測ったら、熱も血圧も正常に戻っていたが、検査と様子を見るため入院。夜間の看護師が少ないため、歩行困難で認知症がある母の安全を保証できないので、夜には家族が付き添うという条件だった。
実家に戻り、入院の準備をした。留守を守る父親が心配だったが、義妹が来てくれていて、夕食を食べさせてくれていた。父にがんばって留守番するよう言い含めて、その夜、母のベッドの横に簡易ベッドを用意してもらい横になったが、病室は高齢者ばかりで、一晩中うめき声やいびき、大声が飛び交い、点滴の管をつけたままの母を、ポータブル・トイレに座らせるたびに介助しなければいけないので、眠るどころではない。そのうえ、天井から冷房の風が吹き付ける窓際なので、また腰痛が悪化しないか心配だった。
病院には3晩泊まった。早朝に帰宅して父に朝食を食べさせ、病院に着替えや足りないものを持って行き、また帰宅して父に夕食を食べさせた後、また病院へ、ということを繰り返した。
母が入院中、母のために来てくれていたヘルパーさんも来てくれなくなり、留守中の父を見守ってくれる人はいない。私の身体も、本調子ではないので、疲れはたまっていくばかり。
とうとう、妹に電話をかけ「なんで私ばかりがしなくてはならないの。兄弟は口先だけで誰も助けてくれない」と切れまくった。
妹はいつものわたしの発作には驚きもせず、冷静そのもので、付添婦さんを頼んだら、と言った。
看護師さんに相談したら、家政婦会を紹介してくれて、とにかく夜間だけ付き添ってくれるよう頼んだ。私より年上の付添婦さんで、この病院での付添の経験があり、何でもよく知っていた。
今週末、妹や、弟夫婦が交代してくれて、久しぶりに我が家に帰り、英気を養うことができた。
次々と起こる現象に振り回されるばかりで、修行が足りないどころか、何にもわかっていなかったわが身を恥じるばかりである。