「時ひらく」
老舗百貨店三越を物語の軸に置いた6作品のアンソロジー。
思い出エレベーター
辻村深月著
Have a nice day!
伊坂幸太郎著
雨あがりに
阿川佐和子著
アニバーサリー
恩田陸著
七階から愛をこめて
柚木麻子著
重命る(かさなる)
東野圭吾著
制服の採寸に訪れて感じたある予感。
ライオンに跨る必勝祈願の言い伝えを試して見えたもの。老いた継母の買い物に付き合ってはぐれてしまった娘。
命を宿した物たちが始めた会話。
友達とプレゼントを買いに訪れて繋がった時間。
亡くなった男が最後に買った土産。
歴史あるデパートを舞台に、人気作家六人が紡ぐ心揺さぶる物語。
裏表紙の紹介文
過去と現代が繋がる話は好きだ。
辻村深月も好きだけど、今作の中では伊坂幸太郎の
Have a nice day!が思い出深い。
仙台の三越が主軸のお話だもの。
仙台駅の西口方面には、東西に走る大通りが三つあり、北から、「定禅寺通り」「広南 通り」「青葉通り」と名前がついている。その定禅寺通りを駅側の端から十分ほど歩い たあたり、大きな交差点の角に百貨店「三越」があった。建物は二つあり、定福寺通り にくっつく角に建つほうが「定禅寺通り館」で、そこと連絡通路でつながった南側が 「本館」だった。本館側のアーケード通りに面した入口に、ライオン像があったはずだ。
(本文より抜粋)
オカンたちが御城跡に行ってる間、
店主たちはここでお茶をしたのだったわ。
あれから二か月近く経ったけど、良い出会いをいただきました。