まんぷく旅籠朝日屋シリーズ二作(高田在子著)
「ぱりとろ(秋の包み揚げ)」
家と親を失い、長屋でひとり困窮するちはるの下に、元火付盗賊改の怜治(れいじ)が現れる。
潰れた料理屋を改装した旅籠「朝日屋」 を手伝うよう迫るが、ちはるには素直に頷けない事情があり・・・・・・。
お腹も心も満たされる「朝日屋」の物語、ここに開店!
文庫書き下ろし
「なんきん(餡と三角卵焼き」
「てめえに売る魚なんかねえ! とっとと帰れ!」
日本橋魚河岸で怒声を浴びた慎介とちとちはる。
振り向くと仲買人の鉄太が仁王立ちしていた。
うまい料理とおもてなしで客足が戻ってきた旅籠「朝日屋」に対し、鉄太は拭えぬ怒りを抱えていた──
(第一話「まことの味」)。
挫折の味を知る人が笑顔を取り戻す朝日屋、今日も開店!
文庫書き下ろし
高田郁の隣に並んでいたので借りてきた。
お口が卑しいのね、食べ物のお話に目がないオカンなの。