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フイルムカメラはもう買い取りに出しても二束三文ですのでコレクトすることに決めています。キヤノンのそれはメジャーな機種は揃えたのですがT90だけありませんでした。1986年登場ですから既に世の中にはミノルタのα-7000が発売されていてキヤノン初のAF機T80は全く歯が立ちませんでした。そりゃMF機のTシリーズにとってつけたようなAFレンズを装着して使うのですから試作機のようなものです。
T90はざっくりAF機(EOS600シリーズ)を完成させるまでのリリーフでしたがレンズがMF以外は現代のデジタル一眼と比べても遜色ないレベルではないでしょうか。ただ価格はフラッグシップ機のNew F-1並に高かったのでプロやハイアマチュアに買われていたみたいです。当時の私はカメラには全く興味がなかったので雑誌も買っていなかったしカタログも集めていませんでした。テレビCFでAKIRAというか大友克洋氏のアニメがやっていたことは覚えています。
T90の性能機能は勿論ですがデザインが素晴らしいです。原型はルイジ・コラーニ氏の制作ですが発売に当たって社内で手直ししてこのようになったとのこと。以降キヤノンはフラッグシップ機にはこのデザインをアレンジして使っていることからよほど気に入っているのでしょう。でもオリジナルが一番でEOS-1~EOS-R1?に至るまでデザインは劣化しているような..。なんとなくスター・ウォーズのダース・ベイダーの頭部に似ている点も好きです!その後は他社も真似し始めて今はもう皆似たようなデザインになってしまった弊害もあります。
今のカメラは性能機能は殆ど完成の域に達しているのであとは購買意欲をそそるデザインが決め手でしょうね。その証拠に某社は過去のMF機のデザインを真似た「見た目は懐古趣味・中身は現行機キャリーオーバー」を出している始末。