spin out

チラシの裏

アンカル 

2011年02月18日 | SF
昨年末に買っておいたのをやっと。
25年前に講談社から「謎の生命体アンカル」として第1巻が出たっきりだったのですが、
まさか日本語で全編が読めるとは。


↓これが25年前に出た第1巻




「アンカル」はフランスコミックですが、
フランスではこういったコミックのことを「BD」と呼んでいるそうです。

BDとアンカルを描いたメビウスについてはこちらで。


「アンカル」は、SF小説で言うところのワイドスクリーンバロックですね!

ワイドスクリーンバロックとはSF小説のジャンルの一つで、
定義としては以下のごとく。

時間と空間を手玉に取り、気の狂ったスズメバチのようにブンブン飛びまわる。
機知に富み、深遠であると同時に軽薄


オールディスの言葉だそうです。
ん、ぴったり。
海外のSF作家だと、
ヴァン・ヴォークト、A・ベスター、バリントン・J・ベイリーなんて作家たちがいました。
日本だと…、えーと手塚治虫かな?(笑)

アンカルは、次々に繰り出されるアイデアとキャラクター、
宇宙の運命を左右する話なのに、恋愛話になったりと、
ストーリーはぶれているどころじゃなくて、時空を超えてめまぐるしく展開。
超超科学ガジェットが登場しても、
ニューエイジ系意識変革による超能力のほうが
その超超科学ガジェットより強力というのは、
原作を担当したアレハンドロ・ホドロフスキーの嗜好なんでしょうね。

メビウスの絵を見ているだけでもうっとりです。


■アンカル アレハンドロ・ホドロフスキー&メビウス 小学館集英社プロダクション
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2 コメント

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あ、これ (あのに)
2011-02-19 09:49:31
フランスの漫画誌ですか?もしかして
前のやつ買った覚えがあるな
どこやったかなー
返信する
単行本ですね (spin out)
2011-02-19 19:23:01
フランスのコミックを翻訳した単行本です。
25年前のをお持ちなら、彩色の違いを確かめてみると楽しいかもしれません。
わたしも本棚から昔のを探してきます。
返信する

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