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チラシの裏

書架の探偵

2017年08月25日 | SF
ジーン・ウルフの新作なので、超絶な仕掛けに備えて完全フル装備でとりかかりましたが、
あれ?おや? なんか、すごく読みやすいけれど、あまり面白くない。
けっきょく最後までこんな調子のまま終わっちゃいました。

80歳を超えながらも作品を書くジーン・ウルフを尊敬しつつも、
この肩透かし感はなんなのか。
ジーン・ウルフ伝道者の若島センセイによる解説もなんとなくおとなしめです。

勝手な妄想ですが、
ジーン・ウルフが子どもの頃に読んでいたSFやミステリ(ハードボイルドもの?)を
筆の赴くままにリライトしてみた、みたいな感じですよ。
SF設定は50年代風(つまりは古臭い)、ミステリ部分は一人称のB級ハードボイルドみたいだし。
でもね、一応ミステリ的に伏線が張ってあって、最後に探偵が謎解きをします。
なので、ミステリ寄りのSFかな。
最後にC・A・スミスの詩が登場、こんなふうに引用されるとグッときちゃうじゃないですか。
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