夏恋 その2 再び
「究極は金儲けが目標みたいな世の中でしょ。つまんない気がするのよ。オリンピックって夢があるじゃない。それもピュアな夢。目標に向かって一丸になって頑張るって素敵だと思う。ただ...
おかしなストーカー 最終章
それっきり雪は黙り込んだ。晴夫も言葉を発さない。デスクの上の依頼カードを凝視していた。そしてハッとした表情になった。沈黙の後、晴夫はうって変わって明るく話かけた。「水谷さんの依頼の...
おかしなストーカー その3
晴夫は態度を改めてクライエントの水谷雪に向かった。「水谷さんの仰る通りにすると、そのス...
おかしなストーカー その2
「申し遅れましたが私は事情があってずっと独身で某企業に勤めてました。親の介護で退職せざ...
おかしなストーカー その1
最近作った創作blog『おかしなストーカー』ですが、あまりにも、、と思ってお蔵入りにしまし...
生きていて (続き)
美余はキラキラ光る眼が美しい娘である。 昨年の盆、蛍狩に川辺を歩くところをならず者が襲...
生きていて
戦国の世にひっそりと建つ小さな山城、その名を浮田城と言う。盆地であるが、作物の豊かな土...
色ガラス 最終章
いずみの話は敏恵には強烈なショックだった。「アイヌの人って色白でホリが深くて外人みたい...
色ガラス その4
敏恵が「部落民」の意味を知ったのは中学生になってからである。それまでに離れていた両親が...
色ガラス その3
これより前、転校先の学校で敏恵はひどいイジメに遭った。読書好きの敏恵が、国語の読み取り...