気ままに

大船での気ままな生活日誌

来迎寺のミモザ 大の里と高安ノコッタノコッタ

2025-03-21 08:28:43 | Weblog

おはようございます。

ミモザの季節となり、春分の日は材木座の来迎寺へ出掛けた。鎌倉駅から小坪方面行きのバスに乗り九品寺で下車。そこから10分ほど歩く。去年、初め知って、今日は二回目の訪問となる。本堂前の墓地の端に咲くミモザの大木。今年も見事な姿を魅せてもらった。

ここは三浦大介義明と孫の多々良三郎重春の墓がある。

ここは頼朝創建の寺である。三浦大介義明は横須賀の衣笠を本拠とする武将で頼朝が旗上げしたとき率先して支援した。石橋山の戦いで命を落とした。その後、頼朝がこの地に義明と孫の多々良三郎重春の供養のため本寺を創建した。なお、数年前の大河ドラマ、”鎌倉殿の13人”の山本耕史が演じた三浦義村は義明の孫(本家筋)に当たる。

本堂裏には三浦義明の家来の墓がある。五輪塔が集結している様は壮観。

九品寺バス停からここに来るまでの道の寺社に咲く花々も楽しめる。

実相寺ではミモザの若木と松葉菊。

五所神社の鳥居前には、大船生まれの玉縄桜が満開に。

民家の前には花桃も。

おかめ桜も。

春分の日の楽しい花散歩でした。

大相撲春場所12日目

2敗組の高安、大の里、尊富士が並ぶ大激戦。そして12日目は大の里と尊富士の直接対決。両者、実力があり、実質上の優勝決定戦と見る向きもある。するどい出足の尊富士に土俵際まで追い込められた大の里、逆転の突き落としで辛勝。大きな星を拾った。

13日目は王鵬戦。油断は出来ない。千秋楽に琴櫻戦も残しているし、負けられない。

一方、高安もノコッタノコッタ。高安に突かれて逃げ回る(笑)王鵬をやっとつかまえ、貴重な白星を。

今日は若元春戦。しっかり勝って、大の里についていきたい。千秋楽同点優勝決定戦にもちこみたい。

まだ、三敗組にもチャンスが十分あり、千秋楽まで目が離せない。尊富士、玉鷲が虎視眈々。

それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!

 

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大谷1号、朗希、力投 北鎌倉のハクモクレン  高安、大の里、尊富士、並ぶ

2025-03-20 10:35:43 | Weblog

おはようございます。

この記事は昨晩中にと思っていたが、大谷ドジャーズを応援し、もう書く気力が残っていなかった。というわけで、ちょっと時差ぼけするかもしれませんが、お相撲の記事も含めて、簡単に記録しておきたい。

大谷1号、朗希、力投

東京シリーズ第二戦の一番の見どころは、”令和の怪物”、佐々木朗希投手がどこまで投げるか。ぼくの予想はいきなり初勝利だったが、球数制限があったようで3回までの投球で勝ちはつかなかった。でも、さすがですね、1回裏、初球が160キロでそのあとも160キロ超えを連発。鈴木誠也を三振にとるなど三者凡退の快投。3回に四球を連発し、押し出しで1点を失ったが、残り二人を快速球で三振で仕留め反撃を抑えた。ここで降板になったが、チームはリードしていたので5回までなげれば初勝利もあった。まず初戦での力投、おめでとう朗希!10勝は間違いない。

そして、もう一つの楽しみは大谷の第1号なるか。初回、いきなり、センターへ大飛球、行った!と腰を浮かしたが、手前で失速。残念也。しかし、5回1死、豪速球投手から打ったボールが高々と右中間席方面に。ボールはフェンスに当たってグランドに落ちたように見えたが、実際は観客席まで届き、そこからはねたものだった。審査も入ったが、大谷1号!と決定!

大観衆とテレビ観戦の人々を大喜びさせた一発。東京での一発は松井さん以来らしい。

すばらしい、メジャー開幕東京シリーズだった。できれば球場内で見たかったが、チケットはとれるわけはないとあきらめていた。20年ほど前、退職記念に(笑)、松井秀喜さんのヤンキース開幕試合をNYまで見に行ったのに。来年も東京開幕シリーズお願いします。来年こそ、球場で!

北鎌倉のハクモクレン

北鎌倉駅から大船方面に5分も歩くと、あるマンション前のハクモクレン。昨日、見てきました。満開です!

むかしから北鎌倉の名物だった民家の白木蓮だったが、20年ほど前にマンション建設時にこれだけは残そうとハクモクレン公園として残したそうだ。樹齢はどれくらいか。年寄り振りは根元をみれば分かる。人も年をとれば足が弱る(汗)。

今年も、見事なハクモクレンを見られて幸せ。来年も是非!

春場所11日目(3月19日)

春場所も早や、終盤戦へ入り、優勝争いが激しくなってきた。昨日、大の里を破り、優勝争いの筆頭に躍り出た高安、今日はもろくも霧島に破れ、2敗組に転落した。二敗組同士の対決は、尊富士が残り、美ノ海は三敗組へ。大の里は相撲巧者の宇良を叩き込みで退け、2敗をキープ。これで、2敗組は高安、大の里、尊富士と三力士が並んだ。三敗組まで優勝の可能性があり、12日目から熾烈な競争が始まる。

1敗の高安が負けて、二敗組、三敗組まで優勝の可能性が出てきた。三敗組には優勝経験のある大栄翔と玉鷲、沖縄出身の美ノ海、ウクライナ出身の新鋭安青錦もいる。

高安、霧島に不覚の敗北。

大の里、宇良を叩き込み。トップタイへ。

尊富士も美ノ海を破り、2敗キープ。不気味な存在に。

十両の草野、11連勝。まだ、ざんばら髪の23歳、元学生横綱。またすごいのが現れた。

もりだくさんになってしまいました。

春分の日ですね。みなさん、どうぞ、今日も一日、お元気で。

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大谷翔平ら日本4選手が対決 メジャー東京開幕戦

2025-03-19 11:12:06 | Weblog

おはようございます。

待ちに待ったメジャー東京開幕戦が18日午後7時に開幕した。昨年の韓国開幕につづくアジア開催だが、今回は我々日本人には、前代未聞というか空前絶後といってもよい豪華な開幕戦となった。なにせ、日本人選手が5名も参戦し、そのうち、開幕戦では、先発投手がドジャーズの山本由伸でカブスの先発投手が今永昇太が対決。開幕戦で日本人投手対決は史上初。打撃陣では大谷翔平がドジャースの1番DH、鈴木誠也はカブスの2番DHで主力打者として先発出場。ほんとにこんなことは、今後もないと断言できるほど豪華な対戦だった。

実際、面白い対戦が続いた。いきなり、今永投手と大谷の対戦。初球ホームランを期待したが、今永が力投、二ゴロに抑えた。二打席目もセカンドライナーで仕留めた。今永が2-0で勝利。山本投手と鈴木誠也対決も山本が2-0で勝利。誠也のバットをへし折った剛球だった。

山本投手と今永投手の日本人対決は、山本が5回投げて1失点で勝利投手、今永は4回投げて無失点と好投も勝ち負けつかず。今永がもう1回、投げて抑えれば、どうなったかわからない展開だったので、両者の対決は五分と五分、引き分けとしたい。

大谷翔平は今永にこそ抑えられたものの、代わった投手から目の覚めるような初安打。これがきっかけてドジャースが逆転した。さらに二塁打もかっとばし、5打数2安打と上々の滑り出し。多分、今日の第2戦で一発がでるのではないか。一方、鈴木誠也は4-0とおとなしかったが、二戦目に一発も期待できる。

山本由伸投手が5回を力投し、開幕投手を白星で飾ったのは大きい。今季、15勝は間違いないのでは。サイヤング賞の候補にも挙がりそう。今永投手も今季も15勝、いきそうな雰囲気。

さて、第二戦は佐々木朗希が先発投手で出場。大谷の援護1号で、新人初先発初勝利といきたい。

東京開幕戦 日本人4選手対決 (左から大谷、今永、山本、鈴木)

大谷選手らの活躍で4対1でドジャーズの勝利。

開幕戦勝利投手になった山本由伸投手。

2025年シーズン初安打を放つ大谷翔平選手。

今年も一年、大谷ドジャーズを楽しませてもらおう。がんばって大谷、山本、佐々木選手!

それでは、みなさん、今日も一日、お元気で!

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高安、大の里も破り、単独トップ 花の寺、常泉寺(2)

2025-03-18 18:55:56 | Weblog

こんばんわ。

高安、今日もやりました。今日は1敗でトップをゆく大の里との対戦。勝った方が単独トップとなる大事な一戦。五分と五分とみたが、その通りで、大の里、攻めるも、高安、土俵際で逆転。勝利をもぎとった。9勝1敗と優勝争いトップにたったが、一差で大の里、尊富士、美ノ海が追う。琴櫻は一山本に破れ、連敗。5勝5敗となり、カド番脱出もあやうくなった。加えて、新大関は、なんと休場と、協会の幹部のみなさんは苦虫をかみつぶしているだろう。

高安、大の里に当たり負けせずぶつかる。

土俵際の接戦、大の里の左足がわずかに早く土につく。

夢の初優勝へ、一歩近づく。上位戦は終わっているが、下位も油断ならない。琴風さんは70%の優勝確率と言われたが、あと1敗はするだろうから、50%がいいところではないだろうか。多分、これが最後のチャンス。大の里戦に勝ったのだから、ぜひ優勝してもらいたい。尊富士戦が山か。

苦笑いか、大の里。まだ、優勝の可能性は50%ある。千秋楽に高安と優勝決定戦になるかも。

花の寺 常泉寺(2)

昨日、花の寺として名高い大和市の常泉寺へ出掛けた。三椏のほか春めき桜など4種の桜については前回のブログで紹介したが、今回はハクモクレン、椿、木瓜、沈丁花、馬酔木、赤花満天星躑躅、スズラン、芝桜、ハナニラ、ヒメリュウキンカなどの花々と共に羅漢さんや河童さんも紹介します。

ハクモクレン

馬酔木

沈丁花

赤花満天星躑躅

木瓜

ヒメリュウキンカ

ハナニラ

スズラン

芝桜

バイモ

椿

玉ノ浦

三椏

では、おやすみなさい。(まだ、寝ません、これから、大谷ドジャース観戦です)

いい夢を。

ホームラン出るか。

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高安、琴櫻も撃破 初優勝へ驀進  春彼岸の常泉寺(1)

2025-03-17 22:23:04 | Weblog

こんばんわ。

三月場所はぼくの思う通りに進んでいます(笑)。高安が、昨日の豊昇龍に引き続き、琴桜まで撃破し、夢の初優勝へ驀進しています。一方、”弟弟子”といってもよい大の里も阿炎を下し、8勝目を上げ、高安と並んだ。1敗の美の海が負けたので、現在、8勝1敗の力士は高安と大の里だけとなった。そして、明日、両者の決戦となる。相撲の神様、どちらに軍配を上げるか。ここは、高安に勝たせてあげたい。大の里はすでに2度優勝しているし、これからも何度優勝するかわからない大物だ。高安、恐らく最後のチャンスになるだろう。一方、優勝争いに絡まなければいけない新横綱が今日も金星を提供、4敗目となり、賜杯レースから脱落したのも、高安に有利だ。ただ心配は後半戦に入り、疲れが出ると持病の腰痛が出てくる可能性がある。また、過去、三度、ほぼ手にした賜杯を取れないでいるメンタルの弱さもある。これを乗り越えて、涙の初優勝を見たいものだ。

高安、琴櫻に快勝

充実の勝ち名乗り。インタビューで、年を重ね、相撲の醍醐味がわかってきたと。あと6日も残すが、明日は大の里を破り、勝ち進みたい。琴桜は早くも4敗目。角番大関、残れるか。

大の里、阿炎に対し、落ち着いてとり、早くも勝ち越しへ。

高安と優勝争い。明日、直接対決に。二所ノ関親方(元稀勢の里)、どちらにも勝たせてあげたいと思っていることだろう。ぼくもそうだが、今場所は高安に華をもたせたい

豊昇龍はまさかの連敗。どうした新横綱、やはり昇進が早かったか、の声も出るだろう。

豊昇龍、張り手差しを狙うも、一山本にかわされ、すくい投げを食う。

春彼岸の常泉寺(1)

今日から彼岸の入り、大和市の花の寺、常泉寺へ出掛けた。とくに三椏で有名で、山門まで続く参道に三椏の並木がある。もう、すべて満開で、見事なもである。境内にも赤花三椏も開花しており、ずいぶん、楽しめた。たくさん花の写真を撮ってきたので二回に分けて記録したい。

参道のミツマタ。

境内の三椏。赤花。

春めき桜が見頃に。

おかめ桜もまだ見頃。

河津桜

寒緋桜の大木。

(つづく)

今宵のお月さま(居待月)

では、おやすみなさい。

いい夢を。

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高安、豊昇龍を撃破 大の里とトップタイ

2025-03-16 21:58:52 | Weblog

こんばんわ。

春場所も早や中日。大の里・高安連合が1敗をキープし優勝争いのトップを維持したいところ。

まず、大の里が一山本と対戦。土俵際まで押し込みながら、引いてしまい、逆に土俵際まで押し込まれる。何とか逆転のはたきこみで辛勝。7勝1敗と、トップを堅持した。

ひやりとした勝ち方に苦笑い。

そして結びの一番、高安は新横綱・豊昇龍と対戦。対戦成績では圧倒的に有利な高安が落ち着いて、激戦を制し、豊昇龍を撃破、7勝目を上げた。豊昇龍は3敗目となり、優勝争いから一歩、後退。

高安、2年半ぶり、通算6個目の金星を獲得。”今が一番楽しい”と。

琴櫻は苦手の霧島に圧勝。3連勝し、いよいよ本領を発揮し始めた。後半戦に期待したい。

これで三役陣では大の里が1敗でトップ、2敗はいなくなり、3敗組が豊昇龍、琴櫻、大栄翔の3力士となり、優勝争いは大の里が断然、有利となった。一方、平幕では高安と美ノ海が1敗で並走。一差で尊富士と玉鷲が追う展開になった。二所ノ関親方(稀勢の里)を仲立ちにした大の里と高安の”兄弟連合”も、今は部屋が違うので直接対決もあるが、それまでは勝ち続けてもらいたい。高安の念願の初優勝か、綱とりを目指す大の里の三度目の優勝か、どちらか軽重をつけがたいが、これは相撲の神様にお任せしよう。

照ノ富士親方が解説者デビュー。”今が一番、楽しい”とは言わなかった(笑)。

今日は一日、雨模様で、お昼からはドジャース対阪神戦を、4時頃からはお相撲を楽しんだ。でも、雨が止んだ隙に外に出て、近所の春の花々を眺めてきた。玉縄桜と寒緋桜はまだ満開の見頃状態、三椏も同様、満開を維持。そして、ハクモクレンと木蓮(紫木蓮)、土佐水木、雪柳が見頃に入ってきた。いよいよ春本番となってきた。

玉縄桜と寒緋桜

ミツマタ

白木蓮と(紫)木蓮

土佐水木

ユキヤナギ

では、おやすみなさい。

いい夢を。

アマナ(大船フラワーセンター)

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映画 ゆきてかえらぬ 大の里・高安連合つきすすむ

2025-03-15 22:05:56 | Weblog

こんばんわ。

先日、話題の映画を見て来ました。駆け出し女優、長谷川泰子(広瀬すず)をめぐる小林秀雄(岡田将生)と中原中也(木戸大聖)の三角関係を描いた映画、ゆきてかえらぬ(根岸吉太郎監督)です。予告編にぼくのお気に入りの妙本寺の海棠が現れたので是非にと思っていたのだ(笑)。

ぼくは鎌倉の花巡りが好きで、桜のあとに咲く妙本寺の海棠を毎年、観に行って、ブログ記事にしている。そのとき、よく小林秀雄の随筆、”中原中也の思い出”の一部を紹介する。ちょっと長くなるが、映画とも関係があるので載せておこう。

中原と一緒に、花を眺めた時の情景が、鮮やかに思び出された。中原が鎌倉に移り住んだのは、死ぬ年の冬であつた。前年、子供をなくし、発狂状態に陥つた事を(実際は結核性脳膜炎)、私は知人から聞いてゐたが、どんな具合に恢復し、どんな事情で鎌倉に来るやうになつたか知らなかつた。久しく殆ど絶交状態にあつた彼は、突然現れたのである。晩春の暮方、二人は石に腰掛け、海棠の散るのを黙って見ていた、花びらは死んだような空気の中を、真っ直ぐ間断なく、落ちていた、樹影の地面は薄桃色にべっとりと染まっていた・・・その時、黙って見ていた中原が、突然、もういいよ、帰ろうよ、と言った(中原中也の思い出)

二人が腰かけたと思われる石と前方の海棠(これは三代目になる)。

  

この場面は小林と中也の三角関係でこじれたふたりの和解の場面とされていて、これは中也の晩年になるのでラストシーンに使われると思ったが、映画では、小林が中也の愛人、長谷川泰子を奪って、生活をしたものの、泰子の神経症(極度の潔癖症)等に悩まされている状況を中也に話すシーンに使われた。結局、この後、小林と泰子は別れ、小林は奈良へ逃げ、康子は中也の元には戻らず、一人で俳優として生きるということになる。

さて、海棠のことだが、映画では華やかさに欠ける三代目の海棠ではなく、祖師堂前のこちらの壮年期の華やかな海棠を使用している。石の上ではなく、小林と中也がベンチから眺めるシーンとしている。

二人の三角関係のはじまりとおわりは、ぼくにはうまく書けないので、公式サイトから抜き出してみよう。

大正時代の京都。20歳の新進女優・長谷川泰子は、17歳の学生・中原中也と出会う。どこか虚勢を張る2人は互いにひかれあい、一緒に暮らしはじめる。やがて東京に引越した2人の家を、小林秀雄が訪れる。小林は詩人としての中也の才能を誰よりも認めており、中也も批評の達人である小林に一目置かれることを誇りに思っていた。中也と小林の仲むつまじい様子を目の当たりにした泰子は、才気あふれる創作者たる彼らに置いてけぼりにされたような寂しさを感じる。やがて小林も泰子の魅力と女優としての才能に気づき、後戻りできない複雑で歪な三角関係が始まる

そして、前述の海棠の場面のあと、何年かが過ぎる。(映画では詳しく紹介されないが)、この間、中也は1933年に遠縁にあたる6歳下の上野孝子と結婚、翌年、長男が誕生し、念願の詩集”山羊の歌”を出版。36年、長男死去、次男が生まれるが、中也は精神障害を起こす。37年、東京から鎌倉の寿福寺境内の貸家に引っ越す。同年、鎌倉養生院で永眠(30歳)。小林らの尽力により翌年、”在りし日の歌”が出版される。前述の妙本寺の海棠前での再会は1937年に行われていることになる。

一方、小林秀雄は、泰子と1928年5月に別れたあと、大阪と奈良へ出奔。奈良では志賀直哉の家に出入りする。小林の”モーツアルト”の一節にこんな文章がある。おそらく、この頃のことであろう。
僕の乱脈な放浪時代のある冬の夜、大阪の道頓堀をうろついていたとき、突然、このト短調シンフォニーの有名なテーマが頭の中に鳴ったのである。僕がこの時、何を考えていたか忘れた。いずれ人生だとか文学だとか絶望だとか孤独だとかそういう自分でもよく意味のわからぬやくざな言葉で頭をいっぱいにして、犬のようにうろついていたのだろう。とにもかく、それは、自分で想像してみたとはどうしても思えなかった・・・”
小林は、1929年、改造社の懸賞論文”様々なる意匠”が当選し、評論家としてスタート。1933年頃から”ドストエフスキーの生活”を執筆し始める。1938年明治大学教授となり生活も安定してきた。

長谷川康子は28年9月、松竹キネマ撮影所に入所、俳優生活を続ける。中也と小林とは無関係の男の子供を身籠り、未婚の母として出産。その後、実業家と結婚し、1993年88歳まで生きた。

以上、映画に出てこないことまでメモ風に書いておいたが、映画では中也の葬儀の前後が最終盤のシーンとなる。小林と泰子が再会する。ロケ地はぼくの好きな寺、鎌倉の浄智寺のようだった。中也の最後に住んだ家が寿福寺だったので、その境内の代わりかもしれない。

浄智寺境内の風景(書院庭園前の通り)

中也の火葬場から立ち昇る煙を見ながら、秀雄と泰子がやるせなさそうに言葉を交わす。”あいつが骨になるなんて”

ラストのナレーションに前述の小林秀雄の”中也の思い出”が流れる。

花びらは死んだ様な空気の中を、まっ直ぐに間断なく、落ちていた。樹陰の地面は薄桃色にべっとりと染まっていた。あれは散るのじゃない、散らしているのだ、一とひら一とひらと散らすのに、きっと順序も速度も決めているに違いない、何という注意と努力、私はそんな事を何故だかしきりに考えていた。

映画感想文というより、余計なことを書きすぎてしまったようだ。でも、キャスティングも映画美術も良かったし、とても面白い映画でしたよ。

映画『ゆきてかへらぬ』予告編│2月21日(金)ロードショー

大相撲春場所7日目

ぼくが昨日結成した”兄弟弟子”連合、大の里・高安連合が、今日も勝ち進み、優勝争いのトップを維持した。一差で追う、新横綱も勝ち、接戦で中日を迎える。カド番大関・琴櫻は昨日、今日と連勝し、勝ち星を先行させた。

高安、相撲巧者の若隆景を押し出しで破り、6勝目。明日の豊昇龍戦も撃破し、初優勝へ驀進したい。あるいは大の里優勝への援護に。

大の里、”電車道”の速攻で、曲者千代翔馬を寄り切る。絶好調モード。

豊昇龍も隆の勝に圧勝。2敗をキープ。

琴櫻、曲者、翔猿を寄せ付けず、初の連勝で4勝目。ようやく波に乗れるか。

では、おやすみなさい。

いい夢を。

大谷、凱旋1号2ラン!オープン戦ながら凱旋初戦に一発とは!今年もやってくれるぞ。


浄智寺の白椿

 

 

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フラワーセンター春めきて 大の里・高安連合、5勝目 早春の名月 

2025-03-14 22:19:10 | Weblog

こんばんわ。

すっかり春めきました。大船フラワーセンターも、文字通り、”春めき”という桜が見頃を迎え、玉縄桜など5品種ほどの早咲き桜が咲いています。そして、春場所中盤戦の初日、大の里が役力士唯一の5勝目を上げれば、兄弟子と言ってもよい高安も5勝目とうれしい”春めき展開”。そして、中秋の名月に負けない”早春の名月”が見事な月の出を魅せてくれました。さらに、大谷ドジャーズも来日し、今日は東京ドームで公式練習を行い、大歓声が上がったようだ。花だけではなく、相撲も野球もお月さままで春めいてきました。

フラワーセンター春めきて

春めき桜(手前)とおかめ桜(奥)

春めき桜

おかめ桜

敬翁桜は咲き始め

豆桜x寒緋桜

そして、ここで生まれた玉縄桜は満開がつづく。

玉縄桜広場

苑内のあちこちに玉縄桜。

ハクモクレンも満開近し。

そして、ミモザ(アカシア・ブアマニー)の巨木も満開に。グリンハウス外のオーストラリア園で。

ほかにも春の花々がいっぱい。のちほど紹介の予定。

春場所6日目 大の里・高安連合、5勝目

いよいよ中盤戦に入った。役力士でトップをゆく大の里、今日も隆の勝に馬力で圧勝。1敗をキープした。

大関になって三場所目。ようやく本領を発揮してきたようだ。

”兄弟子”高安も大栄翔を突き出しで破り、5勝目。大関経験も長いが、優勝チャンスをことごとく逃している。高安に優勝させてあげたいという解説者は多い。今度こそ、大の里・高安連合で初優勝なるか、それとも大の里の援護に徹するか。

豊昇龍は連敗せず、2敗で追走。琴櫻も星を五分に戻し、追撃態勢。

大谷ら日本選手が意気込みを語る

早春の名月

満月の月の出。

完璧な満月の月の出

今日は皆既月食の日だが、月の出時刻には月食も終わり、部分月食もみられなかった。でも無傷の”早春の名月”となり、よかったかも。

では、おやすみなさい。

いい夢を。

ハクモクレンが満開になったのでもう一度、大船観音さまとツーショットを。下は玉縄桜も一緒に。

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新宿御苑のハクモクレン 代々木公園のミモザ 大の里、序盤トップに

2025-03-13 22:03:10 | Weblog

こんばんわ。

そろそろ、新宿御苑のハクモクレンが見頃になっただろうと、初夏の陽気の中、出掛けた。新宿門近くのハクモクレンの大木。見事に開いていた。ちょうど良い見頃に。

新宿御苑のハクモクレン

立錐の余地がないほどの花。ほぼ満開!

この向かいにあるハチジョウキブシ(木五倍子)も満開!

ハクモクレンといつも向かい合っている仲良しさん。

代々木公園のミモザ

御苑の千駄ヶ谷門から代々木に出て、原宿へ。代々木公園に今が旬のミモザが。

満開!

こっちのミモザも。

大の里、序盤トップに

三月場所も早くも5日目で、序盤戦も終了。前日まで全勝の平幕二力士、遠藤と阿武剋がそろって負け、一敗組がトップに立った。役力士では、豊昇龍、大の里、阿炎、霧島の4力士が1敗だったが、豊昇龍も負け、1敗をキープしたのは大の里だけとなった。今場所は行くぞ、大の里。三度目の優勝で、五月場所で綱とりだ!

大の里、曲者翔猿をもろ手で一気に押し出す。優勝争いトップへ。

新横綱・豊昇龍、千代翔馬の注文相撲にはまり、早くも2敗目。豊昇龍、睨みつけていたが、自分もよく変化していたので文句はいえない。

カド番大関・琴櫻、隆の勝に苦杯。なかなか波に乗れない。また黒星先行。

新関脇・王鵬は阿炎に競り勝ち、両目を開け、中盤戦へ。さあ、これからだ。

大谷ドジャーズ、来日

今日午後3時頃、羽田空港に到着。18,19日、カブスと開幕戦。

では、おやすみなさい。

いい夢を。

咲く花、散る花(新宿御苑の寒桜と寒椿)

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建長寺のおかめ桜、満開 大の里に土

2025-03-12 21:21:28 | Weblog

こんばんわ。

今日は曇り時々雨の天気だったが、雨が止んだ隙を縫って建長寺に出掛けた。お目当ては三門前のおかめ桜。満開です!

マメザクラと寒緋桜の交配ということで、濃いピンク色の花。

傘の花も咲く。

三門側から観る。

三門と仏殿の間に柏槙(びゃくしん)の巨木がずらり。樹齢750年とも。これは年中、見頃。

おかめ桜の咲く頃に、ダンコウバイ(壇香梅)が咲き始める。1647年まで芝の増上寺にあったお江の方の霊屋(建長寺の現仏殿)の唐門の前にある。

まだ蕾が多いが、一部、咲き始めている。

大船生まれの玉縄桜がここでも咲いている。

伊豆生まれの河津桜も建長寺で咲いている。

春場所4日目 大の里に土

快調に白星を重ねていった大の里、今日は苦手の若元春に痛恨の黒星。小結・阿炎も負けたため、役力士で全勝はいなくなった。全勝は平幕の遠藤と阿武剋だけ。一方、1勝2敗と苦しんでいたカド番大関の琴櫻は、おかめ桜効果か、若隆景に完勝、星を五分に戻した。新横綱は低く攻め込む豪の山をはたきこみ3連勝とした。期待の、王鵬は3敗目、尊富士は2敗目と後退。伯桜鵬は1敗でとどまった。明日、序盤戦終了。

大の里に土。

琴櫻、2勝2敗の五分咲きへ。これをきっかけに、一気に上昇気流に乗りたい。

豊昇龍、3連勝。調子を上げてきた。千秋楽、結びで優勝をかけた大の里との一番がみたい。

では、おやすみなさい。

いい夢を。

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