いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

Willis&Geigerのサファリジャケット

2010-08-14 04:31:21 | カジュアル
Willis&Geigerのサファリジャケットです。



復刻版でもなく、コピーでもなく1970年代に
あのアメリカの高級アウトドアショップとして有名な
Abercrombie&Fitchで購入された物です。

未使用の奇跡的なコンディションです。

パーソナルテーラーのオーナー氏から
譲っていただきました。

これで私のサファリジャケット
迷宮の旅も終わりそうです。

さて、このサファリジャケット
所謂ヘミングウェイモデルと呼ばれている物です。
特徴的なのはベルトが嫌いだったヘミングウェイの希望で
ウエスト部分はゴムシャーリングになっています。
そしてサファリと言えば
両脇の大きなフラップ付きプリーツポケット
両胸のポケットと眼鏡用のポケット
弾丸カートリッジ用のポケットを備えた
本物のサファリジャケットです。

実際にヘミングウェイがアフリカに着ていく為に作られた
このサファリジャケット
生地は1インチあたり340本の二重撚り綿糸で織り上げるという
あの有名な340コットン・ブッシュ・ポプリンです。
アフリカの過酷なジャングルの環境においても
ブッシュや蚊、蟻から身を護ってくれる強靭さを持ち
尚かつ、通気性に優れるという
Willis&Geigerの最も代表的な生地です。

所謂、ファッションとしてのサファリジャケットではなく
実用としてアフリカで使う為に開発された
本物中の本物だと思います。

背中にも動きやすいように
プリーツが入っています。



私はサファリジャケット収集家ではないので
お盆を過ぎ、少し涼しくなったら
実際に着用しようと思います。
どんなコーディネイトにするか
今から愉しみです。

しかしAbercrombie&FitchそしてWillis&Geigerにしても
今も名前こそ残っていますが
当時の物と今はまったくの別物です。

あまりにも本格的であり
純粋である為
生き残るのは難しい。

ちょっと感傷的になりますね。