いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

THE TRENCH BOOK

2010-10-02 06:13:41 | コート
NICK FOULKES著の
THE TRENCH BOOKです。

クラブメンバーの方の勧めがあり
先日Amazonで購入しました。

いや~面白いですね~。
トレンチコートについての歴史から
色々なコーディネイトまで
写真が沢山掲載されています。

特に昔のコートは興味深いですね。


(1930年)

塹壕で戦う兵士の為に作られた
機能性を最大限優先したコート。
基本的なデザインは昔からほとんど
変わっていないのですが
着丈やガン・フラップなど
その時々でディティールは色々変わっています。

日本では、というより世界的には
トレンチコートと言えばバーバリー
というイメージが強いですね。


(1918年 バーバリー)

バーバーリーと言えば
防水生地で有名なコットンギャバジン。
ベージュー系の物と
グリーン系にオレンジの光沢がある
エジプト綿を使用した生地は
ブランドイメージにもなっています。
正にトレンチコートの代表的なブランドですね。

今から25年前、ダーバンから派遣され
丸井の店頭で紳士服を売っていた時も
本格トレンチコートといえば既にバーバリーでした。
巧みなマーケティングと宣伝で
世界的に不動の地位を獲得しています。

しかし、歴史を調べてみると
バーバーリーの創業が1888年ですから
1851年創業のアクアスキュータムが
元祖なんですね。


(1916年 アクアスキュータム)

アクアスキュータム、名前の由来は
ラテン語で「水」を表すaquaと「楯」を表すscutumの2語を組み合わせた造語。

そして、世界的に知名度が上がったのは
クリミア戦争時(1854年)にイギリス軍将校用のコートとして
使用されたのがキッカケとか。

ということで、、、、、

勘のいい方は既にお気づきかとは思いますが(笑
続きは明日。