いつか英国日記

英国を中心とした靴、鞄、時計、その他ファッションに関するブログ

アクアスキュータムのトレンチコート

2010-10-03 05:22:00 | コート
ということで昨日の続きです。

そう、、、、
いってしまいました
アクアスキュータムのトレンチコート。

実はこのコートを知ったのは
MEN'S Ex 10月号です。
下の記事が載っていたので
早速、伊勢丹へ訪問。



問い合わせ多数で
当日は朝から並ぶかもしれませんとのこと。

ということで、早速発売当日の朝一番で行ってみましたが
誰も並んでいませんでした(笑

ただ、発売前に先払いで物を押さえてほしい等
かなりの人気だったようです。

今回のトレンチコート
実は伊勢丹別注になります。
その名もMODEL1914 ISETAN KINGSGATE。
製造はインポートと同じコービー工場にて
200以上の工程を経て作られます。
よってタグにはMADE IN ENGLANDと入っています。
ベージュとネイビーでそれぞれ50着の
計100着の限定品です。

では、何が通常のコートと違うのか
仔細に見ていきましょう。

まずはこのコートのスタイル。
第一次世界大戦、1914年に英国軍に配布された
トレンチコートのディールを正確に復刻したものです。


拡大写真

生地は定番中の定番
1090を使用。
所謂、高級エジプト綿でオレンジ色の糸を使い
玉虫調の色合いとなっています。
アクアスキュータムの綿ギャバジンは
糸を作る段階で防水加工がしてあり
以前は消防用のホースで水をかけて
テストしていたといいます。
水を通した場合は無料で交換とも。
又、そのままお風呂に投げ込むと
浮くという話もありますが
もちろん試していません(笑。

さて、拘りのディティールです。

まずはアングル・スラッシュ・ポケット。
雨が入るのを防ぐ為、2重構造になっています。


拡大写真

そして、スーツ(当時は軍服)のポケットから
物が出せるようにスルー構造になっています。
バーバリーと違ってこの渋い
ギンガムチェックがいいですね~。


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そしてもっとも特徴的な大型のチン・ストラップ。


拡大写真

この状態にして使う事は
ほとんどないと思いますが
(バイクにの乗る方は別ですが)
カッコいいですね~。

さらに背中のストレートなケープド・バック。
これも当時のデザインのままです。


拡大写真

そして右前肩の小さめのガン・フラップ。
今の通常のモデルと比べると大分小さいですね。


拡大写真

写真を見るとわかりますが
肩がラグランではなくセットインスリーブとなっています。
これも当時の意匠を再現したもの。
私はラグランよりこちらの方が
シャープで好きです。

そして着丈は本来は膝丈でやや短めなのですが
余裕をもったサイズにしたかったので
スーツなどよりワンサイズ上のフィッティングにしています。
その為、ややオリジナルより長めなっていますが
私の好みとしては、むしろこの丈の方がいいので
特に調整とかはしていません。


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後はベルト類の作りが丁寧ですね~。


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こちらは腰のベルトですが
かなり丈夫に作られています。


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ボタンにはアクアスキュータムの刻印。


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実はコートは既に10着以上あり
人生最後のコートはキャメルのPコートと
思っていたのですが
これは、予想外の展開となりました。

今から25年以上前、当時ダーバンにいた時に
初めて社会人になって購入したコートが
ダーバンのトレンチコートでした。

そしてトレンチコートの終着点は
バーバーリーではなく
アクアスキュータムというところが
人生何があるかわからない
面白いところですね。

(ちょっとオーバーかな 笑、、、)