徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

吉野の奥千本にて

2006-05-03 | 戯れ歌
西行庵:奥千本に隠れる佇む庵。放浪の歌人西行が三年間幽居したという、山桜と紅葉の名所。近くに芭蕉句碑の立つ苔清水がある。


散る花を 踏み分け登る 苔清水 一句浮かばぬ もう一杯

見上げれば 花と望月 夢に見る 青葉繁れる 西行庵

願わずも 身も凍えて すぐ死ぬる 花咲く深山で 月明かり待てば


本歌「願わくば 花の下にて春死なん その如月の望月の頃」(西行法師 山歌集(上、春歌)):
この歌は、比叡山の雙林寺のホームページによれば、雙林寺にも西行堂があり、「晩年雙林寺で庵をむすび修行に明け暮れたことになっており、その庵前の桜のもとで詠まれたのではないかとも言われています。」また、雙林寺といえば、ご本尊の薬師如来天台宗開宗1200年記念 最澄と天台の国宝にて拝見しました。

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吉野

2006-05-03 | 日記
吉野の桜は散っていると思いましたが、吉野へ出かけました。朝、東京を出発し、新幹線、近鉄、ロープウェイを乗り継いで吉野到着。竹林院庭園群芳院、西行庵、苔清水、金峰神社、源義経隠塔、高城山展望台、吉野水分(みくまり)神社、(歌舞伎「義経千本桜」で有名な)花矢倉、吉水神社(ここでは後醍醐天皇の座所、源義経潜居の間、義経の鎧、静御前の着物などの宝物を鑑賞)、金峯山寺の蔵王堂と仁王門(共に国宝)、銅の鳥居などを見て回りました。桜はちらほらと咲いてはいましたが、山を桜で染めたのは四月中旬のことのようでした。吉野泊。
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