徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

国宝「古今和歌集序(巻子本)」@大倉集古館

2006-08-06 | 
館蔵日本美術による Gold ~ 金色(こんじき)が織りなす異空間
大倉集古館
2006年8月3日から9月3日(前期)

伝 源俊頼筆 国宝「古今和歌集序」

昨年の「特別展 やまとうた一千年 五島美術館」でも展示されていて見逃していた一品。今回展示されてるというので、勇んでいってきました。
全巻展示がされていて壮観。五島美術館では、こうは展示されていなかったでしょうから、今回見れてよかった。

色とりどりの33の唐紙を継ぎ合わせた料紙。そこに伝源俊頼筆の古今和歌集序が流麗な筆致で書かれている。実際は、藤原定実(1077-1120?)筆する説が有力。

料紙は、雲母刷り、空刷り料紙。料紙の色は、白、濃朱、薄朱、藍、縹(はなだ)、草、黄。雲母刷りの文様は、花襷、鶴に朽葉、獅子二重丸唐草、飛獅子唐草、小宝相菫唐草、合生唐草亀甲文。空刷りの文様は、牡丹唐草、宝相菫唐草、鶴に蓮唐草、波に人物群、殿舎に人物群、孔雀に宝相菫唐草。とのこと。

濃い色の料紙には太目の字で、薄い色の料紙には、細い字で書き分け分けられているさまも見事。

もう1点、「巻子本古今集切断簡(巻十八の一部)源俊頼筆」が展示されていた。巻子本は、このほか2,3,4,5,9,10,13,15,16,17巻の断簡が伝わる。行成か定実の手による可能性が高いとのこと。

P.S. 三十三という数字には特別の意味があるようだ。三十三間堂とか西国三十三箇所とかは、観音信仰のあらわれのようだ。十一面観音というのもあるがその類か。どなたか教えてくれると嬉しいです。まだGOOGLEもしてないですが。

コメント
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