PARMA
パルマ-イタリア美術、もう一つの都
2007年5月29日から8月26日
国立西洋美術館
コレッジョ、パルミジャニーノ、スケドーニの優品が来日した。
展示の構成は
第1章「パルマにやってきた地方の芸術家たちと地元の反応」;15世紀末から16世紀初めの流れを確認
第2章「コレッジョとパルミジャニーノの季節」
第3章「ファルネーゼ家の公爵たち」
第4章「マニエリスムの勝利」 パルマ派のマニエリスムを紹介
第5章「バロックへ」 カラッチ一族やスケドーニらによる、「自然」と「技」が拮抗するパルマのバロック絵画
第6章「素描および版画」極めて貴重なパルマ派の厳選された素描を紹介
前宣伝については、すでにここに書いた。でも、以下の作品を見ただけで大満足。カタログもすばらしいので、良く勉強してもう一度訪れたい。コレッジョによるパルマのドーモなどの天井画(画像wga), カラッチによるローマのファルネーゼ宮殿の「ガッレリーア」装飾(画像wga)、ジョヴァンニ・ランフランコによるローマのサンタンドレア・デラ・ヴァッレ教会の天井画(画像はWIKIPEDIA イタリアに)など見に行きたいなあ。
コレッジョ Correggio(アントーニオ・アッレグリ)(Correggio ca 1489- Correggio1534)。
コレッジョ 東方三博士の礼拝 1516-17; Adorazinone dei Magi ミラノ ブレーラ美術館; Magiって博士とか賢者のことなのですね。(Wikipedia)。コレッジョにしては、珍しい雑然とした構図に多くの人物を描いた作品。でも聖母子はコレッジョらしいです。
コレッジョ 階段の聖母 1522-24 パルマ国立美術館;フレスコ画断片
コレッジョ キリスト哀悼 1524-26 パルマ国立美術館; パルマのベネディクト修道会サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ聖堂のために制作された。
コレッジョ 幼児期リストを礼拝する聖母 1525-26 ウフィッツィ美術館;本年2度目になるが聖母の手のしぐさが生き生きとしている。
(WGA), (Wikipedia)に作品リスト
今度ルーブルを訪れて、The Mystic Marriage of St Catherineを良く見てこよう。
パルミジャニーノ(フランチェスコ・マッツォーラ)Parmigianino(Parma 1503- Casalmaggiore 1540)
パルミジャニーノ 聖チェチリア 1522頃 パルマ、サンタ・マリア・デッラ・ステッカータ聖堂;「マニエーラ」。制度では「ダヴィデ」と対をなす。池上先生がこちらにラファエロ「聖チェチリア Santa Cecilia」について書かれています。なお、聖チェチリアについては(Wikipedia English)。
パルミジャニーノ 聖カタリナ神秘の結婚 1524? パルマ国立美術館;淡い緑のドレスを着た(アレクサンドリアの)聖カタリナ。多くの人物が描かれている割にはあまりに愛らしく描かれているのでウトッリとしてしまいました。聖カタリナって英語だとSt.Catherine(Wikipedia English)ですね。カナダのモントリオールの中心の通りはrue Sainte-Catherineの名前の由来もアレクサンドリアの聖カタリナのようです。
パルミジャニーノ ルクレティア 1538-40 ナポリ、カーポディモンテ国立美術館;あまりに精緻に描かれた滑らかな肌、ほほ、そして髪など。その法悦の表情。
(WGA), (Wikipedia)に作品リスト
1月に見た、Madonna dal Collo Lungo (Madonna with Long Neck) 1534-40, Galleria degli Uffiziも素晴らしかったのを思い出す。
アンニーバレ・カラッチ Annibale Carraci (Bologna 1560- Roma 1609)
アンニーバレ・カラッチ キリストとカナンの女 1594-95 パルマ市庁舎(ナポリ、カーポディモンテ国立美術館からの寄託);ファルネーゼ枢機卿に使えて兄と共にローマのファルネーゼ宮殿で有名な「ガッレリーア」装飾(画像wga)を行う直前に制作された。
アンニーバレ・カラッチ 音楽家(クラウディオ・メルロ?)の肖像 1587 ナポリ、カーポディモンテ国立美術館;
バルトロメオ・スケドーニ Bartolomeo Schedoni (Modena 1578 - Parma 1615)
バルトロメオ・スケドーニ ヴィンチェンツォ・グラッシの肖像 1610-15 ナポリ、カーポディモンテ国立美術館
バルトロメオ・スケドーニ 慈愛 1610- パルマ国立美術館
バルトロメオ・スケドーニ 聖ペテロ ca1611 ナポリ王宮博物館
バルトロメオ・スケドーニ 聖パウロ ca1611 ナポリ王宮博物館
バルトロメオ・スケドーニ キリストの墓の前のマリアたち ca1613 パルマ国立美術館;そのシンプル化した表現と色彩の美しさ。三色のマリアの衣服のようすが美しい。
(WGA), (Wikipedia)に作品リスト
ジョヴァンニ・ランフランコ Giovanni Lanfranco (Parma 1582- Rome 1647)
ジョヴァンニ・ランフランコ 聖ルカと天使 1611 ピアチェンツァ、パラッツォ・ファルネーゼ市立博物館(公証人組合からの寄託);
ジョヴァンニ・ランフランコ 聖マタイの召命 1625-35 パルマ信用金庫財団
なお、ジョヴァンニ・ランフランコによるローマのサンタンドレア・デラ・ヴァッレ教会S. Andrea della Valle in Romeのドームに描かれた「聖母被昇天」(1625-28)(画像はWIKIPEDIA イタリアに)(KENさんのローマ美術紀行'05にも)は眩いばかりのイリューゾニズムだそうだ。ラフランコが故郷パルマで見たコレッジョの天井画をローマで清新に甦られせたという。サンタンドレア・デラ・ヴァッレ教会はプッチーニの「トスカ」第一幕の舞台でもあるらしい。
(WGA), (Wikipedia)に作品リスト
グエルチーノGUERCINO (b. 1591, Cento, d. 1666, Bologna)
グエルチーノ ゴリアテの首を持つダヴィデ 1650 国立西洋美術館
(WGA), (Wikipedia)に作品リスト
パルマ-イタリア美術、もう一つの都
2007年5月29日から8月26日
国立西洋美術館
コレッジョ、パルミジャニーノ、スケドーニの優品が来日した。
展示の構成は
第1章「パルマにやってきた地方の芸術家たちと地元の反応」;15世紀末から16世紀初めの流れを確認
第2章「コレッジョとパルミジャニーノの季節」
第3章「ファルネーゼ家の公爵たち」
第4章「マニエリスムの勝利」 パルマ派のマニエリスムを紹介
第5章「バロックへ」 カラッチ一族やスケドーニらによる、「自然」と「技」が拮抗するパルマのバロック絵画
第6章「素描および版画」極めて貴重なパルマ派の厳選された素描を紹介
前宣伝については、すでにここに書いた。でも、以下の作品を見ただけで大満足。カタログもすばらしいので、良く勉強してもう一度訪れたい。コレッジョによるパルマのドーモなどの天井画(画像wga), カラッチによるローマのファルネーゼ宮殿の「ガッレリーア」装飾(画像wga)、ジョヴァンニ・ランフランコによるローマのサンタンドレア・デラ・ヴァッレ教会の天井画(画像はWIKIPEDIA イタリアに)など見に行きたいなあ。
コレッジョ Correggio(アントーニオ・アッレグリ)(Correggio ca 1489- Correggio1534)。
(WGA), (Wikipedia)に作品リスト
今度ルーブルを訪れて、The Mystic Marriage of St Catherineを良く見てこよう。
パルミジャニーノ(フランチェスコ・マッツォーラ)Parmigianino(Parma 1503- Casalmaggiore 1540)
(WGA), (Wikipedia)に作品リスト
1月に見た、Madonna dal Collo Lungo (Madonna with Long Neck) 1534-40, Galleria degli Uffiziも素晴らしかったのを思い出す。
アンニーバレ・カラッチ Annibale Carraci (Bologna 1560- Roma 1609)
バルトロメオ・スケドーニ Bartolomeo Schedoni (Modena 1578 - Parma 1615)
(WGA), (Wikipedia)に作品リスト
ジョヴァンニ・ランフランコ Giovanni Lanfranco (Parma 1582- Rome 1647)
なお、ジョヴァンニ・ランフランコによるローマのサンタンドレア・デラ・ヴァッレ教会S. Andrea della Valle in Romeのドームに描かれた「聖母被昇天」(1625-28)(画像はWIKIPEDIA イタリアに)(KENさんのローマ美術紀行'05にも)は眩いばかりのイリューゾニズムだそうだ。ラフランコが故郷パルマで見たコレッジョの天井画をローマで清新に甦られせたという。サンタンドレア・デラ・ヴァッレ教会はプッチーニの「トスカ」第一幕の舞台でもあるらしい。
(WGA), (Wikipedia)に作品リスト
グエルチーノGUERCINO (b. 1591, Cento, d. 1666, Bologna)
(WGA), (Wikipedia)に作品リスト
TBありがとうございました。
パルミジャニーノとコレッジョは
今度ヨーロッパへ行ける際には
最優先で観てきたいと思います。
今まで見逃していたのが悔やまれます。
ご無沙汰しておりました!!!(TBのお返しが遅くなり、すみません。)
先日、パルマ展のチケットを買ってきました。
再訪し、その素晴らしさをまた堪能してきたいと思っています。