二代目の格言86

2019-04-10 07:33:12 | 二代目の格言

人間万事塞翁が馬:
昔、中国の北辺の塞(とりで)のそばに住んでいた
老人の馬が隣国に逃げてしまったが
名馬を連れて帰ってきた
老人の子がその馬に乗っていて落馬し足を折ったが
おかげで隣国との戦乱の際に兵役をまぬがれて無事
であったという話から
人生の禍や福は予想が出来ないという例え 

こちらは有名なことわざなので知っている方も多いと思うが

 

次の行にある
「浮き川竹の水調子」が気になる

たぶん小唄の「茶のとが」の一節
「茶のとがか 寝られぬままの爪弾きに
浮河竹の水調子 涙ににじむ薄月夜...」
からとったものではないだろうか?

浮河竹:川辺の竹のように、浮き沈みして境涯の定まらない、つらい身の上
特に遊女などの身の上の事を言うらしい

水調子:三味線の絃をゆるめて出す低い音

夕べに飲んだ抹茶のせいか
夜になってもなかなか寝つかれぬ芸妓が
床から離れ三味線を手に取る
夜半に自分の思いを奏でるだけで弾くのだから低い調子で
弾いているうちに
ままならぬこの身を思い

涙ぐむ....

ってな事でしょうか?


人事異動で願った部署に行けなかった者が
しょげているのを表現するには
ずいぶん色っぽい例えを使ったものだ

 

 

そういえば昨日、通りがかりに弊社に立ち寄ってくれた
二代目の学友さんが

「お前の所はそろいに揃って女好きだからなあ~」
誰それが〇〇と  誰それもこうこうと  .....
私が知らない過去情報満載の昔話を延々と聞かせてもらった

 

それぞれの恋で学んだことは、次の恋の役に立っている
従って何を・誰を選択しても大丈夫
「ありのままの自分を大切にする」という教えが
「塞翁が馬」に含まれているのであれば

人生で経験することに無駄はない

って事でもあるのかな